宿を取った後、ベル達は一度集まっていた。
「よし、これからの方針として意見を言っていってくれ」
「まずは神の恩恵を貰い冒険者となることですね」
「都市の住人として生活をする」
「思い思いの活動をする事でしょうか」
リムル様の言葉にベル・テスタロッサ・アリアの順に意見を述べる。
「今のところ面白そうなのがダンジョンしかないから冒険者一択かな」
「そうですね、これはもう確定ということで・・・」
「あぁ、それでいいと思う。恩恵を貰う神は・・・とりあえずはどこの
「はい」
「それにしてもなんだか子供のように心弾んでしまいますね」
アリアの言葉の通り、自分たちの運営する迷宮とは違う異世界の
アリア自身はこの世界のダンジョンすら初めてのため、興奮度合いは一塩だった。
「それじゃあ、お前達に言っておくことがある。外もしくは俺達の事情を知らない者がいる時は敬語とかは無しだ」
「なるほど、我々が普段通りの働きをすれば下らぬ考えを起こす者が現れるからということですね」
「そういう事だ、だからお前達にはその場その場での対応をしてもらう」
「「「御意」」」
そうして、方針が固まったところで一度ベル達は
「すみません、オラリオに来たばかりなんですけど新規入団募集している
「申し訳ありません、情勢的にも今のところ入団募集をしている派閥はございません。」
「それってどういう事なんですか?」
「今オラリオは
「そうですか・・・」
受付で入団募集をしている派閥がないか聞くもどこも募集していないとのことだった。
ベル達はそのまま
ちなみにだが、
例えばザルドとアルフィアの所属していた
ベル達の加入目的の派閥の方針は探索系、つまりは冒険者としての活動だ。
しかし、どの探索系
「まさか、どこも入団募集してないとは思わなかったな」
「そうですね、これは僕も予想出来なかったなぁ」
「それでどうやって冒険者になるかを考えましょう」
「そうね」
余人がそうやって考えていると・・・、ベルが口を開く。
「そうだ、僕達で作れば良いんだ」
「「「それだ(よ)(ね)!!」」」
ベルの鶴の一声に全員が同意し、同じ宿に泊まっているヘスティアの下に足を運ぶ。
「ヘスティア、いるかー?」
「おや、リムル君、ベル君、テスタロッサ君、アリア君どうしたんだい?」
リムル様が扉をコンコンと叩きながら呼ぶとヘスティアが顔を出した。
「俺達にお前の
「!!! いいのかい!?」
保留と言われていた
「あぁ、入団募集している
「なんか、残り物感で選ばれた感じがあるんだけど・・・」
「まぁ、気にしててもしょうがないから早速頼むよ」
「うん、任せ給え!!」
こうして、四人に
「なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜っ!?」
ちなみにヘスティアの叫び声が四回上がるのだった。