白兎の英雄譚


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作:夜桜メリレ
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狼と白兎


ベルとアイズはいつも通り訓練をしていた

 

「ベル…その攻撃は右に大きな隙ができるからやめた方がいいよ」

 

「ぐっ!…はい!」

 

その後も相変わらずベルがアイズに食らいつこうと必死に戦っていた

その時だった

 

「おい、アイズ誰だそいつは」

 

後ろから男の声がした

 

「あ、ベートさん…」

 

「それで?こいつは誰だ?」

 

「ベルだよ…」

 

「べ、ベル・クラネルです!」

 

「?まあいい、それで?こいつは新しい団員か?」

 

「うん…入団して二週間…今Lv.2」

 

「はあ?おいアイズ嘘だろ?このチビがLv.2ってのは」

 

「ほんとだよ…?ロキに聞いてみて…?」

 

「言ったお前がなんで疑問に思ってんだよ…」

 

「えっと貴方がベートさんですか?」

 

「ああ、俺がベート・ローガだ、よろしく頼むクラネル」

 

「ベルでいいですよ、ベートさん!」

 

「なら、そう呼ばせてもらおうベル」

 

ベルとベートが握手をする

それをみてアイズはむすっとした表情を見せる

 

「ベル…お風呂入るよ…」

 

「え、待ってアイズさん!?力強い!!ベートさん助けて!!」

 

「待ってアイズ、まさかお前ら一緒に入っているのか?」

 

「うん…そうだよ…」

 

「いくらなんでもそれは…」

 

瞬間アイズの気配が氷のように冷たくなる

 

「問題…ある?」

 

「な、ない」

 

「ベートさん!?あ、ちょっとアイズさん!?止まって止まって!!ああああああああ!!!」

 

またも一匹の兎の悲鳴がロキファミリアのホームに鳴り響いたのだった

ベルはアイズに無理矢理お風呂に入らされた後ベートに「ダンジョンに行かないか」と言われ現在ヴェルフを誘いバベルの塔の前にいる

ちなみにアイズはベルと一緒にお風呂に入ってたことがリヴェリアにバレて説教中

 

「お、【凶狼(ヴァナルガンド)】じゃねえか、ベルとはもうあったのか?」

 

「鍛治師、貴様はもうベルとあっていたのか」

 

「おう、一週間前にな」

 

「それを速やかに伝えることを覚えろ鍛治師」

 

「すまんすまん、それで?今日は何階層まで潜るんだ?」

 

「俺同伴で中層手前の12階層まで潜るつもりだ」

 

「そうかベルはもうLv.2だもんな、俺もランクアップ間近なんだけどな、偉業がなあ」

 

「手っ取り早く小竜(インファント・ドラゴン)でも狩れば偉業が溜まるのではないか?」

 

「あのなあ、簡単に言うが俺の場合魔剣なしで討伐しなきゃいけないんだよ、ウルスの力も借りれないからな」

 

「そうか、話しながらでいいから行くぞ」

 

「はい!」

 

ダンジョン7階層

 

「ふっ!!」

 

ベルが奇襲してくるウォー・シャドウを一撃で切り捨てる

 

「動きがいいなベルは、あの道化と同じとは思えん」

 

ベートは上級冒険者入りしたばかりのベルの動きに素直な賞賛の言葉をおくる

後ろで大剣を振るいキラーアントの大群を切り捨てるヴェルフを無視しつつ

 

「ベルの方見てないで助けろ!」

 

「そうでもしなければ上層でランクアップなど不可能だろう」

 

「だとしてもこの大群はバカだろ!!」

 

「ヴェルフ!がんばれ!!!」

 

「純粋な応援が今だけは辛い!!」

 

しばらくしてヴェルフがキラーアントの大群を倒し怪物の宴(モンスター・パーティー)を防ぐために魔石を砕き終えた頃

 

「ようやく終わったか、鍛治師」

 

「てめぇ、Lv並んだらボコボコにしてやるからな…」

 

「やってみろ、まずはLv.2になることだな」

 

「まあまあ二人とも…」

 

そう言いつつもどんどんと12階層まで歩を進めていく

道中10階層

 

「ベル、次からは鍛治師と協力していけ俺は先に12階層まで行っている」

 

「は、はい!」

 

「おう、ほらさっさと行け」

 

「分かっている」

 

そういうとベートは自身の足を持って12階層まで直行していく

 

「それじゃあ俺たちはのんびりいくか、こんな霧の中だしな、マッピングしながら進むか」

 

「うん、そうしよう」

 

しばらくモンスターと出会いながらも全て倒し11階層まで進む

 

「そうだベルここからは小竜が出るからな、気をつけろよ」

 

「うん、確か希少種のモンスターなんだよね」

 

「ああ、と言っても運が悪い時は他の冒険者がいない時に出てきたりするからな、討伐に苦労したりする」

 

「ヴェルフは戦ったことあるの?」

 

「ん?俺か?俺は一度だけな椿の奴に素材収集がてら付き合わされたんだよ」

 

「へーその時はどうだったの?」

 

「前衛でタンクやらされただけなんだよ、使った盾も第一等級武装だったからな、倒したのは椿だ」

 

「それは、大変だったね…」

 

「ああ全くだ…ってモンスターだ!野猿(シルバーバック)だ!まともに撃ち合うなよ回避優先だ」

 

「分かった!」

 

「はぁ!!!!」

 

「ふっ!!」

 

ベルがナイフ、ヴェルフが大剣を叩きつける流石に一撃で倒せないと踏んでいたヴェルフは次の一撃を考えていた瞬間

シルバーバックが塵となる

 

「はあ!?一撃!?」

 

「え?これどう言うこと…」

 

「わ、わからねえがすげぇってことはわかる…」

 

「そ、そうだねこれどっちの力なのかな…」

 

「明らかにお前だろ…」

 

「そ、そうなの…?」

 

「Lv.2はそんだけすごいんだろ」

 

二人はそこからも順調に進み12階層

ベートが12階層の入り口に陣取っていた

 

「おおよそ20分程度かやはりお前たちは早いな」

 

「それで?こっからどうするんだ12階層まできたんだ何か目的があるんだろ?」

 

「お前達には今から小竜と戦ってもらう」

 

「んなことだろうと思ったよ!!ふざけろ!!」

 

「うるさいぞ鍛治師、安心しろ危険になったら助けてやる、それもう来たぞ」

 

「ベル、やるぞ!」

 

「う、うん!」

 

ベルはいたって冷静に二振りのナイフをレッグホルダーから振り抜いていた

 

「ヴェルフ!僕が魔法撃つからその後切りつけて!!」

 

「分かった!!」

 

ベルはその言葉を紡ぐ、しかしそこで異常事態が起きる

鐘の音だ、ベルの手に光が収束している

 

「な、何これ!?」

 

「ベル!今はそれよりも魔法を撃て!!」

 

「わ、分かった!!」

 

ベルはそういうと再度、言葉を紡ぐ

 

「【福音(ゴスペル)】!」

 

「!!!!」

 

悲鳴をあげれず小竜が声にならない声をあげる、音の嵐は小竜すら飲み込み

嵐が去った後には何も残さない

 

「………俺いるか?これ…」

 

「その…ヴェルフ…気休めかもしれないけどヴェルフは十分強いよ…」

 

「ああ…ありがとうなベル」

 

「終わったか」

 

「ああ、俺は何もしてないけどな」

 

「明らかにベルがおかしいだけだろうそれにそろそろ夕方だ、帰らねば他の団員がうるさいだろう」

 

「そうですね」

 

「それじゃあ、帰るか!」

 

 




ベートさんは色々とありますが幼馴染が生き残っているので比較的落ち着いてます混ざり方はベートとユーリで4;6です
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