任天堂「スイッチ2」の体験会 コミュニケーション重視、転売対策強化で戦略的価格設定
スイッチ2には、スイッチのソフトが遊べる互換性を持たせているが、現行のスイッチで満足している人に、スイッチ2を買ってもらえるかが課題となる。
スイッチ2は一部のソフトで、ソフトを持っていない人とも一緒に遊べる「おすそわけ通信」機能を搭載し、現行のスイッチでも一緒に遊ぶことができる。現行機を無駄にすることなく、新たな遊びができることをアピールし、スイッチ2の「買い足し」を促す。
■長寿命化とファミリー層が課題
任天堂らしい〝王者の風格〟が光るスイッチ2にも弱点はある。加速度センサーなどで体を動かすことでヒットした「Wii(ウィー)」や、テレビと手元ディスプレーの2画面だった「WiiU(ウィーユー)」、携帯機と据え置き機が一体化した「スイッチ」など、任天堂のゲーム機は世代交代とともに大きく変化してきた。一方、スイッチ2はゲーム本体を持ち運べたり、コントローラーを分離して複数人で遊べたりする点で、スイッチと大きくは変わっていない。性能が向上したとはいえ、半導体や画像処理能力でソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「プレイステーション(PS)5」には劣る。
日本市場を優遇し、家庭用ゲーム機の中では割安感はあるものの、現行機から1万円以上の値上げに、ファミリー層は鈍い反応が予想される。ゲームソフトの高性能化が進む中、ソフトメーカーとも協力し、独自性のあるヒット作を生み出し続けるかが鍵を握りそうだ。(高木克聡)