以前、日光東照宮の三猿を例に挙げ、3という数字は多くの事柄に関係している非常に効率の良い数字だという話をしたことがありました。(該当記事)
日本の慣用句や熟語に「三」が付くものが多いのはそれだけ3という数が特別な意味を持つからだと思いますが、人のまとまりである「三人組」も有名どころを数えたらキリがないほどです。
芸能界や音楽界にはたくさんの三人組(グループ)がいて、漫画やアニメ、小説や映画にも三人組という概念は多いですね。
たくさんの登場人物がいる物語でも、主要なストーリーはだいたいトライアングル状態で話が進みます。
3人で戦う戦隊ヒーロー。
3人で歌うアイドルグループ。
3人で笑わせるコントやトリオ漫才。
三角形が一番安定しているように、人間も三人組が一番安定しているように思います。
画像出典:Kids and the sea...
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【友達三人組】
左側は男の子の三人組、右側は女の子の三人組。
どの写真も仲の良い友達と水辺で遊んでいるシーンです。
人間の活動において三人組が効率的なのは確かだと思いますが、同じタイプが集まってしまうとそれはそれで問題が生じることもあります。
「類は友を呼ぶ」とは言いますが、同じ性質を持った集団がトラブルを起こしやすいのは昨今の報道を見ても明らかです。
子供のうちは様々なタイプの子と友になることが大切。
違いがあるからこそ手を差し伸べたくなります。
互いに足りないものを補ったほうが、人間は安定するんですね。
画像出典:2005年〜2010年頃のウェブサイト
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【兄弟姉妹の三人組】
「一姫二太郎」という諺があります。
これは最初に生まれる子は女の子が良い、二番目の子は男の子が良いという意味。
子育てに不慣れなうちは育てやすい女の子で経験を積み、子育てに慣れてから難しい男の子を育てたほうが良いというのが理由だそうです。
じゃあ三番目は?となると、それは各家庭でご自由に。
三番目の子に大らかな性格の子が多いのは、その子を育てる頃には子育てにも余裕ができるからでしょうね。
最初の子が子育てを手伝える年齢になることも余裕が生まれる理由です。
ちなみに私は妹が二人いる三人兄妹です。
昭和の時代は子供が3人の家庭はどこにでもありましたが、今はひとりっ子が多いですね。
厚生労働省の2022年の調査によると、各家庭の子供の数で最も多いのは「1人」で49.3%、「2人」は38.0%、「3人以上」は12.7%でした。
画像出典:
zwembadjong(1枚目)
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3D5A0831(4枚目)
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今回は三人組の子供たちについての考察でした。
修正しなくても良いように後ろ姿のみを選びましたが、三人組の後ろ姿というのも絵的に見栄えが良いものですね。
どの写真も額に入れて飾っておきたくなるくらいです。
それはこの構図が絵画のようにバランスの良さを感じさせるからでしょう。
顔が見えていない分、喜怒哀楽を考えさせる余地があるのも作品としての魅力です。
今の日本では子供が3人以上いる家庭は少ないので、なかなか天使三人組の写真は撮れませんが、親戚の子が集まったときにでもこのような写真を撮影しておくと、きっと家宝になると思いますよ。
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