センバツ高校野球 浦和実業 決勝進出ならず

 センバツ高校野球は初出場で準決勝まで勝ち上がった浦和実業が全国屈指の強豪、和歌山県の智弁和歌山と対戦し、5対0で敗れ惜しくも決勝進出はなりませんでした。

 さいたま市南区にある浦和実業高校では初優勝に向けて選手を後押ししようと、パブリックビューイングが行われました。

 会場にはおよそ200人の生徒や保護者らが集まり、声援を送りました。

 声援を力に変えたい浦和実業はここまで18イニング無失点の石戸がマウンドに上がりますが、初回に2点を奪われると3回にも3点を失い序盤で5点を追う苦しい展開になります。

 なんとか反撃したい浦和実業でしたが、智弁和歌山の投手陣を最後まで打ち崩せずゲームセット。

 浦和実業、決勝進出はかないませんでした。

所沢市の男性 現金1億円以上 だまし取られる

 所沢市に住む68歳の男性が警察官を名乗る男からうその電話を受け、現金1億円以上をだまし取られました。

 警察によりますと去年12月、所沢市の68歳の男性は携帯電話の画面に「あと2時間で携帯電話がとまるので、通信局に電話するように」などと表示されました。

 その後、警察官や検事を名乗る男から「マネーロンダリングの容疑で逮捕状が出ている」「査察調査のため、手元にある現金を自宅の敷地内に置いてください」などと電話がありました。

 話を信じた男性は現金あわせておよそ6400万円を自宅の敷地内に置くと何者かに持ち去られ、だまし取られました。

 さらに男性は警察官を名乗る男から指示されるままに金融機関のATMなどから指定口座に19回にわたり現金あわせておよそ4300万円を振り込んでしまったということです。

 県警は、「マネーロンダリングの容疑がかかっている」などと電話があった場合は特殊詐欺を疑い、相手の指示には従わず警察や家族に相談するよう呼びかけています。

県人事異動 大野知事 女性部長4人起用過去最多

 大野知事は、4月1日付けの人事異動を発表しました。部長職には留任を含め過去最多となる4人の女性職員を起用します。

 人事異動の規模は2472人で、前の年度にくらべ25人減少しました。

 副課長級以上の女性管理職は127人で、人数・割合ともに過去最高を更新しています。

 人事異動の基本方針について大野知事は、未来を切り開く歴史的課題や困難な課題にチャレンジしている人、それにマネジメント力のある人を起用したと説明しました。

 知事室長には、島田繁県民生活部長が就任します。

 企画財政部長には、都丸久政策・財務局長が昇格し、激甚化・頻発化する自然災害への危機対応を強化するため、危機管理防災部に新設する埼玉版FEMA推進幹には、消防庁国民保護・防災部防災課広域応援室の鈴木健志理事官が就任します。

 県民生活部長には、環境部の横内ゆり環境未来局長が就任するなど、議会答弁する部長には留任を含め過去最多の女性職員4人が起用されました。

県公安委員会 新委員長に原敏成氏

 県公安委員会の加村啓二前委員長の後任に、県ガス協会会長の原敏成氏が28日付けで就任しました。

 新たな公安委員長に就任した原氏は70歳。

 2000年6月に武州ガスの社長に就任し、現在は県ガス協会の会長も務めています。

 県公安委員会の委員には2022年8月に就任しました。

 原公安委員長の任期は来年3月27日までとなります。

福祉人材育成へ 県福祉部と浦和大学が連携協定締結

 福祉の分野で活躍する人材の育成に向け、県福祉部は浦和大学と協定を結びました。

 県福祉部と大学が協定を結ぶのは初めてです。

 協定書に署名したのは、県福祉部の細野正部長と保育士や介護福祉士などの人材を育成する浦和大学の久田有学長です。

 協定は、少子高齢化や福祉分野の人材不足の課題を解決しようと、県と大学が協力して保育士など福祉人材の育成をすることを目的としています。

 今後は、保育士の資格を取得するための講座を開くことなどを検討していくということです。

 久田学長は「福祉人材を育成しスキルを身につけることは重要だが、生涯保障につながる働き方や報酬などトータルで考えた育成につなげていければと思う」と話しています。

埼玉未来大学卒業式

 「学び直したい」「再チャレンジしたい」シニア世代を応援する埼玉未来大学の卒業式が、さいたま市内で開かれました。

 式には、元気で自立したシニアライフを送るための習慣を学ぶライフデザイン科の53歳から91歳までの卒業生およそ270人が出席しました。

 学長を務める大野知事は「経験豊富で意欲あるシニアの皆さんの活躍がこれからの日本、さらには次の世代のロールモデルとなることが重要だと思っています」と式辞を述べました。

 これに対し、卒業生代表の藤崎ゆきさんは「校外学習やフィールドワーク、サークル活動などを通じて培った新たなネットワークや友達との絆は今後、私たちが前進するための力になるものと確信しています」と述べました。

 卒業生は今後、ボランティア活動に励んだり、NPO法人を立ち上げたりして、新たな活躍の場を広げていきます。

江戸時代の「本をめぐる文化」をひもとく企画展

 江戸時代に出版された本を通じて、当時の人たちがどのように読書を楽しんでいたかを伝える企画展が、さいたま市浦和区にある県立文書館で開かれています。

 会場には、およそ40点の資料が展示されていて、出版の文化が花開いた江戸時代に、人々がどのように書物と関わってきたかを知ることができます。

 蔦屋重三郎が出版した江戸の吉原遊郭の案内書には、お店や遊女の名前などが記されていて、当時、吉原遊郭に通った多くの人たちが読んだとされています。

 遊郭の男女の様子を描いた錦絵は、広岡屋幸助が出版しました。

 男女の周りには、顔に「善」と「悪」と書かれた人に模した魂が飛び交っていて、人の心の善悪を表現しています。

 また、埼玉県の人たちが蔵書として書物を所有していたことを伝える記録なども展示されています。

 この企画展は、県立文書館で4月27日まで開かれています。