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仙道敦子せんどうのぶこ
俳優

連続テレビ小説 おしん(1983)
谷村はる役

インタビュー

 懐かしいですね。『おしん』は当時も反響が大きかったそうですが、その後も語り継がれている作品なんですよね。私自身はまだ子どもだったので、あまりわかっていなかったのですが、最近、再放送されていることもあり、いろいろな方から「あのおしんのお姉さんは仙道さんだったんですね」と言っていただくことが多いんです。改めてすごい作品に参加させていただいていたんだなと実感しています。

仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
おしんの姉・はるが奉公を終えて谷村家に帰ってきた
仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー

 現在は一視聴者として再放送されている『おしん』を見させていただいているのですが、本当に素晴らしい作品でと心にぐっとくるものがあります。おしんを思う泉ピン子さん演じる母親の気持ちがなんて辛いんでしょうとか、私が演じたはる姉ちゃんが成長して千野さんが演じられている時も本当に素晴らしくて。おしんとはる姉ちゃんとのシーンはそれほど多くはなかったのに、姉妹が繋がっていること、素晴らしい関係を築いていることがわかりました。私がこのお姉ちゃんの子ども時代をやらせていただいたことが、とても嬉しかったし、いろいろな意味で感動をいただきました。いま、この年齢になったからこそ、より心に迫るものがあるのかもしれませんね。

仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
つかの間の家族団らん
仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
父の作造(伊東四朗)ははるを製糸工場で働かせることに決めていた
仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
母・ふじ(泉ピン子)ははるを心配するが…

 実際に撮影していたころのことは、それほど鮮明に覚えているわけではないんです。おしんと一緒のシーンもそれほど多くはありませんでした。ただ、そんな中でおしんを演じた小林綾子ちゃんがかわいくて愛おしくて、本当にお姉ちゃんのような気持ちでその時間を一緒に過ごしていた思い出はあります。

仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
おしん(小林綾子)は猟師の俊作に読み書きを教わっていた
仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
感心したはるは石盤と石筆を買うようお金を渡す
仙道敦子 連続テレビ小説 おしんインタビュー
“お前は他のおぼことは違う。自分を大事にしろよ”

 山形ことばのセリフは、方言指導の先生からテープをいただいてそのとおりしゃべっていた感じです。大変ではありますが、方言によってその人物像がより表現できたり、地域の持っている雰囲気が浮かび上がり助けられることがすごくあるんです。だから私は方言のあるセリフを言うのは嫌いではありません。

 今回、『なつぞら』で久々に小林綾子ちゃんと再会しました。『おしん』の後、ご一緒する機会もなく何十年もお会いする機会がなかったのに、まったく時間を感じることなく入れたことが不思議な感覚でした。

仙道敦子せんどうのぶこ
俳優

1969年生まれ、愛知県出身。主な出演作に、映画『少年時代』『就職戦線異状なし』、ドラマ『テキ屋の信ちゃん』シリーズ、『家栽の人』『徹底的に愛は…』『この世界の片隅に』、舞台『シェルブールの雨傘』『陽だまりの樹』など。NHKでは、連続テレビ小説『おしん』、『匂いガラス』『旅少女』などに出演。連続テレビ小説『なつぞら』では、「雪月」の若女将を好演。姑・とよ(高畑敦子)との毒舌で明るい掛け合いも楽しい。

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