広島 大学で100円朝食始まる 学生の経済と健康面を支援

新生活が始まった新入生や朝食をふだん食べない学生を支援しようと、朝食を100円で提供する取り組みが、広島市の大学で始まりました。

この取り組みは、広島市安佐南区にある広島修道大学で7日から始まり、9日は午前9時からの1時間目の授業を前に、およそ30人の学生が食堂で利用していました。

食堂ではふだん、▽おにぎり2個を240円、▽味噌汁を70円で提供していますが、朝食セットはこの組み合わせを100円で購入できます。

朝食をきちんと食べて生活リズムを整えるとともに、学生の経済的な負担の軽減につなげるのがねらいで保護者が入会している後援会が企画し、差額の210円は後援会が負担します。

利用した学生はできたてのおにぎりとあたたかいみそ汁を味わったあと、それぞれの授業に向かっていました。

福山市から通う法学部1年の山口日菜子さんは「片道2時間かけて通学していますが、朝食を食べる時間がないので安く食べられるのはとても便利です」と話していました。

広島修道大学総務課の岡田武士課長は「学生は金銭的に苦しい時に食費を削る傾向にあります。食事をきちんととって朝の時間を大事に使ってほしいです」と話していました。
この取り組みは来月30日までで、授業がある日の午前8時から午前9時までの時間に100食を提供します。

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