ホロライブ運営会社が任天堂と協議、ガイドライン遵守を明言 兎田ぺこらの改造ROM使用疑惑を巡っての対応か
VTuber事務所・ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が4月9日、「ガイドライン違反を疑われるゲーム配信への対応に関するお知らせ」と題した声明を発表した。 【画像】騒動の発端となった配信アーカイブは削除されている 声明によればカバー社は、ゲームソフトの販売元である任天堂株式会社と協議を実施。その上で任天堂から、以下の3点の要請を受けたという。 ・当該動画の公開継続は誤解を招く恐れがあるため、非公開化すること ・今後、ガイドライン違反のリスクがある動画企画の実施を避けること ・所属タレントに対して、改めてガイドライン遵守の必要性を周知すること ホロライブでは、所属タレントの兎田ぺこらさんが行った『ポケットモンスター エメラルド』の実況配信で使用したゲームソフトに改造ROM疑惑が浮上。 現在に至るまで、SNSやインターネット掲示板を中心に大きな物議を醸している。
兎田ぺこら『ポケモン』改造ROM使用疑惑のこれまで
騒動の発端となったのは、兎田ぺこらさんが挑戦していた、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター エメラルド』(2004年発売)を使用した配信企画。 大量の『ポケットモンスター エメラルド』の中古品から「限定配布アイテム・ふるびたかいずが未使用のROMを探し当てる」「そのふるびたかいずを使用して幻のポケモン・ミュウと出会い、色違いを厳選する」という企画だ。 3月29日の配信で、兎田ぺこらさんは条件に当てはまるROMを探し当てたが、配信コメントやSNS等で、改造ROM(※)なのではないかという疑惑が水面下で紛糾していた。 (※)「ポケットモンスター」シリーズでは、珍しいポケモンを入手するため、ROMを改造するユーザーが少なからず存在している。
兎田ぺこらは配信企画を中止「疑惑が出てるのにやり通すのはぺこらの信条ではない」
4月3日、兎田ぺこらさんは改造ROM使用疑惑について言及。 配信内で使用したROMが改造されているかどうかは「グレー」であり、改造ROMの可能性を拭いきれないことから「中古のカセットのデータを使うのは止めます」と説明。 「疑惑が出てるのにやり通すのはぺこらの信条ではない」と話した。 なお、視聴者の一部では「兎田ぺこらさんがの中古ROMを購入する際、ふるびたかいずが未使用なのは予め分かっていたのではないか」など、いわゆる“やらせ”を疑う声も存在。 その過程で、購入履歴等からとあるメルカリのアカウントが兎田ぺこらさんのものだとする意見や憶測が広がり、SNS上で拡散される事態にもなっている。
カバーは該当動画を非公開化 企画実施フローの整備やタレントへの啓発を明言
今回の声明でカバー社は、「当該動画の非公開化」を明言。 今回の声明では、タレント名や具体的な動画については伏せられているが、兎田ぺこらさんの該当の配信アーカイブは執筆時点で非公開となっている。 このほか声明では「企画実施フローの整備、所属タレントへの啓発や指導等の対策と改善を図る方針」であると説明している。 カバー社は2020年8月に任天堂と著作物利用に関する包括契約を締結。 任天堂のゲームを利用した配信について許諾を受け、任天堂の著作物を利用したゲーム実況/配信での収益化が可能になっている。
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