山口 下関港 捕鯨母船「関鯨丸」見学会 飲食店など対象

山口県の下関港を母港とする捕鯨母船「関鯨丸」で、今シーズンの商業捕鯨を始めるのを前に、クジラの肉を扱う飲食店や加工業者などを対象にした船内見学会が開かれました。

見学会に参加したのは、主に福岡県でクジラの肉を扱う飲食店や加工業者などの関係者およそ30人です。

参加者は「関鯨丸」に乗り込み、まず操だ室などで船を動かす様子を見学しました。

続いて、捕獲したクジラを解体する作業場で、毎日、細菌検査を行っていることや、肉を急速冷凍することで鮮度を保ち、臭みが出ないようにしていることなどの説明を受けました。

また、保存するコンテナは個別に温度設定ができるようになっていて、部位ごとに適した温度で保存できるだけでなく、省エネにもなっているという説明を受けていました。

見学会に訪れた福岡県遠賀町の市場関係者は「製造工程や加工場もきれいで、それが確認できて良かった」と話していました。

また、下関市内の加工会社の関係者は「菌検査を緻密に行っているのに驚いた」と話していました。

「関鯨丸」を運航する共同船舶の稲芳久常務取締役は「近代的な設備の中でクジラの肉を扱っていることを知ってほしかった。今シーズンは要望が多いナガスクジラの生産量を上げていきたい」と話していました。

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