MBAの同級生のEriから相談があった。とある外銀のカジュアル面談を来週受けるのでアドバイスが欲しいとのことだった
Eriは35歳で前職はIT系企業の営業担当者だった。英語が堪能であり、海外MBAを出たものの会計は得意ではない。何らかの専門的なキャリアもない。そんな彼女が外銀のカジュアル面談を受けるとのことで何を話したらいいのかと相談してきた
Eriは留学直前に離婚している。そして一人娘がいる。そんな彼女が外銀を志望する理由は何だろうか
それは成果を出した分だけお金がもらえる魅力的な報酬水準の会社で働きたい、である。身も蓋もないが、これがリアルな志望動機ではないか
離婚したことで、誰に頼ることなく旦那以上に稼ぐだけの経済力が必要になった。そのためキャリアチェンジをしたく海外MBAへ飛び込んだ。卒業後はMBAで学んだことや、今までの経験が生かせて、より大きな案件も取ることができる外銀の営業部隊で働きたい。そして娘にも誰に頼ることもなく自分で人生を切り開いていくことを背中を見せて伝えたい
これが彼女のリアルな志望動機ではないか。日本経済をよくしたいとか、MBAで学んだ会計を生かして、など思ってもないことや薄っぺらいことよりも、リアルな自分を伝えた方が相手は共感し納得するだろう。彼女も路地裏の話を聞いて腹落ちしてくれた
彼女が海外MBAに進学したのも、自分の思うままに自由に生きたいからだという。であればMBAにレバレッジをかけてキャリアチェンジしていった方がいいのではないか
会う度に同じことしか言わない人よりも、芯がありつつも会う度にこちらが思ってもみなかったことを言ってそこへ向かって努力する人の方に親しみを持つのは路地裏だけであろうか
仮に外銀でなくとも、自分のやりたいことで満足できる報酬が得られればこれほど幸せなことはないと思う
画像つき記事
路地裏が勤務しているPEファンド自体も取締役会がある。取締役は4名いるが、そのうち2名が間もなく退任予定なので、跡目として2名の取締役候補を代表取締役が推薦したのだが、既存の取締役全員から否決されたようだ
それが面白くなかったのか、先週の朝会で取締役候補者反対の理由を説明するよう、代表取締役が迫った
もちろん3名ともその場で言及することはなく、今週の朝会で説明することとなった。どうやら代表取締役が何の相談もなく決めたことに難色を示したようだ
もちろん取締役候補者の実績は素晴らしいのだが、それを以って取締役となるのはいかがなものかと路地裏は思った
候補者のうち一人は投資チームの人なので分からないものの、もう一人はオペレーション担当のパートナーだ。少なくとも彼はIRのスペシャリストであるのだが、経営者かというとそんなことはない
思うに路地裏は取締役は実績だけでなく経営者としての資質があるかどうかも判断材料となると思う。少なくとも件のパートナーは、IRという仕事柄、何か問題が起きた時への突発的な対応はうまい。しかしマネジメントの要素はない
もともと、自分の好きなことさえできれば細かいことは気にしない、面倒なことはしたくないという人間が集まったのがPEファンドの成り立ちである。一方でPEファンドの創業者たちも高齢になってきた。事業継続の観点で会社の在り方を考え直す曲がり角に来ている
果たして自分の好きなことしかしてこなかった人が今後、広い視野で変革が必要な組織の舵取りできるのだろうか、路地裏は厳しいと思う
それでも変革を成し遂げなければならないのなら、組織変革やマネジメント経験豊富な人材を外部から招聘してもいいのではと思う
投資先には変革を迫るPEファンドも、内情を観れば紺屋の白袴のような状況というのは当たらずとも遠からずではないか
今朝はMBAの同級生であるEriと話をした
案の定、彼女から就活の相談を受けた。今、ボストンにいて海外大学、大学院生を対象としたボスキャリに参加していたようだ。ただめぼしい成果もなく、明日帰国するという
彼女は日本にいたかと思えば、いつの間にかアメリカにいたりと結構忙しない。先月電話をもらった時は日本にいた。そして気づいたら今はボストンにいる
どうやら当初は日本に滞在して、ロスの会社のインターンをリモートでやるつもりだったようだが、アメリカ国内にいるようにと会社に言われたらしい。先月は能登半島の水害ボランティアに参加する目的で帰国したようだ
件の会社からは、今しかできないことだと思うので存分にやってからアメリカに戻って来いと言われたようだ。なんとも懐が深い会社だと思う。そのかわり、当初は11月末で終わるインターンも1か月後ろに倒れるようだ
Eriは先月日本にいる間に2社からオファーをもらっていたようだ。なんだかんだできっちり成果を出していた。いろいろと話をしていく中で、おそらくロスの会社に彼女は行くのではと思っている。社風も従業員も彼女に合っているようだ
今月も来週から日本にいる予定だが、なんと帰国の理由は裁判である。彼女は離婚して娘が一人いるのだが、元夫には1年間娘に会わせていないようで、その咎で起訴されたようだ
彼女は裁判のため、一時インターンを中断することになろう。そうすると入社時期も後ろ倒しになるかもしれない
なんともいつも落ち着きがないなと思いつつ、帰国中に彼女に合うことになった。元気であればいいが、そして件のインターン中の会社からオファーが出ればいいのだがと思う