今日は冬季ボーナス支給前の面談があった

上司から言われたのは、アウトプットが少ない、ということだった

言われてみればそうである。やったことと言えば、ファンドのQ3決算、LLP2組合の決算、ある投資先から生じた譲渡損の計算、そしてファンド決算マニュアルである。

同僚2人が夜遅くまで仕事しているにもかかわらず、路地裏は早く帰っていた。無理もない

一方でそれくらいしか仕事を振っていない上司も大概である。同僚2人も、路地裏が入社する前は4人体制で仕事をしていた。それぞれベテランの社員が1人づつ付いて、業務の引継ぎを行っていた

そのベテラン社員は2人ともやめてしまったので、今の同僚2人がフル回転しているところに路地裏が入ってきたという訳だ

タイミングが悪かった。路地裏もそんなに引継ぎらしきものは受けていない。同僚2人も自分の仕事をすることで精いっぱいだった

そこへ路地裏と一緒にやりながら、なんてよく考えてみれば土台無理な話ではある

では路地裏は同僚2人のように守備範囲を広げて肩を並べてバリバリと仕事をこなすことを求めているのか?それはNoだった。それでは彼らと同じ期待役割でしかない

もっとファンドの企画や業務改革、有益なインサイトの発信などで存在感を出してほしい。インプットもいいが、アウトプットを意識してやってほしいと言われた

まず、そういうことができるようになるには圧倒的な仕事量をこなして見える地平の先にあるのではないかと路地裏は思っていた。そういう意味では同僚2人にはかないっこない

だが、そういった考え方は違っていると気づいた。量をこなしてゴリゴリやってから見えてくるものがあるという考えは効率が悪い。むしろ業務を手に取って、やってみて感じた違和感や気づいたところを拾って直していく、これが求められる動きの1つなのかもしれない

2つ目は会計税務の経験や知見を活かしたファンド企画業務である。これこそ同僚2人がやっていない領域であり、上司を助け、むしろリードするところである

尤も、議論ができるほどのファンドの経験や知見がないので、そこはキャッチアップしていくしかない。学びである。単に本を読んでいればいいというものでもない。社内での検討資料や過去のメールを掘り起こして、吸収するしかないのだろう

どんよりとした気分になった。しかし、自分ができることはないか考えてメモ書きして退社した

金曜夜、少し物鬱気な気分を晴らしたく、寒いが近所の公園でビールを飲む

上司に言われてうれしかったのは、路地裏が作ったファンドの決算業務のマニュアルの資料が思いのほかよくできていた、と言ってくれたことだ

会計士資格もあり、こういうアウトプットが出せるのだから、今のアウトプット量と業務だけではもったいない。どうやったらもっと活躍できるか建設的に話し合っていきたいと言ってくれた

夜空を見て、人と同じ輝き方をするよりどんな色を放ち輝くのか、そんなヒントを今日の面談で教えてくれたと前向きに考えよう

AD

さらに険しい獣道へ

テーマ:

前職の同僚から、転職エージェントにキャリアチェンジをしたので挨拶がてら話をしたいという連絡があった。路地裏は転職したばかりで、そのつもりはないと答えたが、情報交換することになった

意外だった。まさか彼が転職エージェントになるとは思わなかった。2016年新卒入社の彼は路地裏が退職して程なく教育関連の会社に転職したと風のうわさで聞いた

そのため、彼にとっては2回目の転職ということになる

正直な感想としては、とても厳しいと思う。明るくて人懐っこいから転職エージェントに向いていると思ったのだろうがそう甘くないだろう。きっと離職率は高いに違いない。結果を残せなければ、居辛くなってまた別のエージェントに転職するのかもしれない

今30ちょっととまだ若いが、転職エージェントから別のキャリアへのチェンジしようとしても相当難易度が高いだろう

ホームページを見ると彼の会社の平均給与は1200万円程度だった。実態としては一部の花型プレーヤーが平均を押し上げているのであり、感覚になるが中央値はその半分程度ではないか

ぬるま湯に嫌気がさし、いざ外に飛び出したが、明確なスキルがないことと自分の市場価値に愕然として古巣の給与に見合うよう、歩合制の給与の会社を選んだ、というのが彼の転職の真相ではないかと思う

AD

不正受給

テーマ:

ある会社の株価下落が止まらない

さる銘柄は、過去の補助金不正受給をすっぱ抜かれてから株価が急落した

実は路地裏は件の会社のことを知っていた。前の会社にいた時、提携の検討を担当していたからだ

いざ会社の調査を進めていくうちに管理体制が脆弱であることが判明したため提携実現は不透明になっていた。そこへ補助金の不正受給について内部告発があった。もうだいぶ昔のことである

その時、社長が面会を申し入れて開口一番こう言った

「きっと●●のやつですね。あいつはサイコパスなんですよ、だから気にしないでください。こっちは自信がありますので、第三者委員会を立ち上げて不正受給がないことを証明しますよ」

これには驚いた。普通なら不正受給の嫌疑をかけられたら驚いて声を荒げるだろう。しかし件の社長は落ち着いていた。そして心当たりのある従業員をサイコパスと言い放ったその神経に、底知れぬ恐ろしさを感じた

当の内部告発した従業員はほどなく退職した。そして第三者委員会の調査結果はシロだったが、一部資料がすでに破棄されていたために、完全にシロとは言えないという煮え切らないものだった

その後、件の会社との提携は見送られた。気づいたらその会社は上場していた

今回も内部告発とのことだが、会社に不満があった者によるものだろう。過去の告発者と同一人物かどうかは当然わからない

当時の第三者委員会の報告では不正受給の事実は見られなかったというものだが、今回の報道では会社は不適切受給を認め、補助金を返還したということについては路地裏の記憶と食い違っていた

提携を実現させるために、おそらく補助金を返還した時のやり取りや資料を破棄していたのかもしれない

もはや憶測でしかない。これ以上の詮索は無用である

AD