異臭に汚物のしみ…劣悪な環境残る中井やまゆり園、改革への模索

職員による多数の虐待があった知的障害者施設「中井やまゆり園」=神奈川県中井町で2023年6月23日午後0時33分、園部仁史撮影
職員による多数の虐待があった知的障害者施設「中井やまゆり園」=神奈川県中井町で2023年6月23日午後0時33分、園部仁史撮影

 天井にある汚物のしみ、通路に漂う鼻をつく異臭――。神奈川県が運営する知的障害者施設には、利用者が約2年前まで劣悪な環境で生活させられていた痕跡が残されていた。この施設では職員による利用者への虐待が相次いだ。同じ県立の津久井やまゆり園で2016年、元職員が利用者ら45人を殺傷した事件は26日で発生から7年がたつ。虐待はなぜなくならないのか。

 体中から汗が噴き出るほどの蒸し暑さが続いていた6月下旬、重度の知的障害者を中心に約90人が生活する県立中井やまゆり園(中井町)を訪れた。1972年に開設し、約3万2700平方メートルの敷地には緑が広がり、利用者が職員と手をつないで散歩をしていた。

 職員に案内され、施設内を見て回った。弧を描いた特徴的な屋根の作業棟など13の建物が整然と並び、清潔さも感じられた。

 だが、自傷行為などをしてしまう「強度行動障害」の利用者が暮らす寮に入ると、その印象は一変した。

 居…

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