神奈川県立障害者支援施設「中井やまゆり園」(中井町)の元利用者の男性(44)が7月、転居先の千葉県長生村で父親に首を絞められて死亡した事件を巡り、県は10日、支援の在り方に関する検証チームの中間報告を公表した。家族の介護疲れや家庭で虐待されるリスクを認識しながら、対応が不十分だったことなどを課題に挙げた。(曽田晋太郎)
中間報告によると、男性は重度の知的障害があり、1998年から園の一時利用を開始。その後、2004~05年の長期入所を経て、今年5月まで継続的に短期入所をしていた。父親はたびたび介護疲れを訴え、20年10月に長期入所を申し込んで待機していたが実現せず、今年6月に転居したという。
そうした経緯を踏まえ、「親身になって男性に寄り添う職員がいなかった」「入所を家族が求めた際の機械的な対応が、家族を追い詰めた」「家族からのSOSに対する関係機関の認識が甘かった」などと課題を指摘した。検証チームは今後、家族に対するヒアリングなどを行い、転居先への支援の引き継ぎを含めて対応が適切だったかを検証した上で、本年度内をめどに最終報告をまとめる方針。
検証チームは事件発生を受けて8月に設置された。園や県、男性の障害福祉サービス支給決定自治体である小田原市、家族の相談に乗っていた支援事業所の話を聞いたほか、学識経験者を交えて当時の対応の妥当性を議論した。
◆ハラスメント問題で元職員が証言「『失格』が基本 対話の余地ない」 県の姿勢も批判...
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