イスラエルGDP、昨年は1%増に鈍化 戦争で投資・輸出が打撃

[テルアビブ 17日 ロイター] - イスラエル統計局が17日発表した2024年の国内総生産(GDP、速報値)は前年比1%増の5650億ドルだった。伸び率はイスラエル銀行(中央銀行)が予想した0.6%を上回ったものの、23年の1.8%からは鈍化した。パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘による政府の軍事支出が押し上げ要因となった一方、投資と輸出が打撃を受けた。
イスラエルとハマスの停戦合意を受け、25年のGDPは回復が見込まれている。中銀は25年のGDP成長率が4%、26年は4.5%と予測している。
統計局のマクロ経済部門のトップ、オズ・シモニ氏はロイターに対し、24年の経済成長率に影響を与えたのは「多くの要素があった」とした一方、「1%の増加は政府支出によるものでしかない」と指摘した。
経済成長率が鈍化した一因として、数万人の国民が予備兵に召集されたため労働人口が減少したことがある。統計局によると、今年1月の失業率は2.6%となり、昨年12月の2.7%から低下した。
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24年のGDPの政府支出を除いた企業部門は前年比で0.6%減り、国民1人当たりのGDPは0.3%減の約4万ドルとなった。
国民1人当たりのGDPは米国が2.1%増え、英国とイタリアはそれぞれ0.6%伸びた。
一方、イスラエルの24年のGDPは政府支出が13.7%増えたのが成長をけん引し、個人支出も3.9%増。固定資産投資は5.9%、輸出は5.6%それぞれ減少した。
同時に発表された24年第4・四半期のGDP(速報値)は年率換算で2.5%増と、ロイター調査による市場予想の5.7%増を下回った。1人当たりのGDPは前期から1.5%増えた。
統計局は今月14日発表した今年1月のインフレ率が前年同月比3.8%上昇し、伸び率は昨年12月の3.2%から加速した。
中銀は、インフレが緩和されれば25年後半に政策金利を引き下げたいとの意向を示している。

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