埼玉県内で唯一、議会に女性議員がいない小鹿野町を、全国の女性議員らでつくる「全国フェミニスト議員連盟」(共同代表・山田裕子越谷市議、森本由美北九州市議)のメンバー7人が訪問し、森真太郎町長らと懇談した。森町長は「大きな問題だと常々感じている」と述べた。来年には町議選がある。再び「ゼロ」となってしまうのか、町を挙げた取り組みが求められている。(柏崎智子)
小鹿野町議会の議員定数は12。町によると、2009年の町議選では2人、13、17年は1人の女性が当選したが、21年の選挙は女性が立候補せず、無投票で「女性ゼロ議会」となった。
1月26日、町を訪問した山田市議ら議連メンバーは森町長に、女性候補者を増やす取り組みは、「政治分野における男女共同参画推進法」で定められた自治体の責務であることを説明。女性が立候補できない原因を調べ、町民の意識啓発などを行うよう求める要望書を手渡した。
森町長は「女性町議をたくさん増やしたい気持ちはある。やり方は名案が浮かばないが、趣旨には賛同する」と述べた。かつていた女性議員については「子育てしながら一生懸命頑張ってくれた」とし、男性社会での苦労があったことを「聞いている」と明かした。また、役場も18人いる課長職が「女性ゼロ」。「こちらは私の力で解消します」と約束した。
メンバーは、専門家や他自治体の女性議員を講師に招いたセミナーの開催を提案。「自分たちにも議員ができるというイメージがわくと、...
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