タリバンの暫定政権で経済政策などを担うナザリ副経済相は、15日、SNSのXへの投稿で、暫定政権の高官からなる代表団が日本に向けて出発したことを明らかにしました。
暫定政権の当局者によりますと、代表団は16日午後にも日本に到着するということで、詳しい日程などは明らかにされていませんが、暫定政権の高官が日本を訪れるのは、4年前のタリバン復権以降、初めてとみられます。
アフガニスタン外交筋によりますと、今回の訪日は日本財団からの招待を受けたもので、滞在中、日本政府関係者とも意見交換を行うということです。
ナザリ氏は「強く、活動的な国際社会の一員となるために、世界との威厳ある関わりを求めている」と投稿し、日本を含む各国との関係構築に向けた意欲を示しました。
ただ、女性の教育や就労などを厳しく制限しているタリバンに対する批判は根強く、日本を含め暫定政権を政府として承認した国はありません。
暫定政権としては、欧米による経済制裁などにより厳しい経済状況が続く中、日本側に支援の拡充や投資などの経済活動を呼びかけるものとみられます。
タリバン暫定政権の高官 16日にも訪日へ タリバン復権以降初
アフガニスタンで実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権の高官らが16日にも日本を訪れることがわかりました。女性の教育や就労などを厳しく制限している暫定政権を政府として承認した国はなく、日本を訪れるのも4年前のタリバン復権以降、初めてとみられます。