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「悪いときに入学したかな」 名桜大生、賃貸不足で新生活に影響 名護・沖縄
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琉球新報朝刊
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【名護】名桜大学に進学した新入生らが、物件不足などで部屋を見つけられず、新生活の始まりに影を落としている。物価高などを背景とする家賃上昇は、在学生の家計にも影響を及ぼし、転居する事例も出ている。
神奈川県から進学した新入生の男性(18)は一般選抜で合格した。男性は合格発表の3月7日以前から物件を探し、発表当日にも名護市内の不動産業者を回ったが、空き物件は見つからなかった。
その後、大学の学生課を訪ね相談したところ、大学側が住居が見つからない学生への対応を検討していると説明を受けた。
男性は現在も入居先のめどが立っておらず、学内の留学生センターで生活している。
先行きの見えない状況に男性は「大学がサポートしていくれると聞いていたので不安はなかったが、タイミングが悪いときに入学しちゃったかな」と複雑な心境を吐露した。
市内の複数の不動産業者によると、物件のオーナーから物価や電気代の高騰、金利上昇を理由に家賃の値上げの申し出が増えている。従来は数百円だった上昇幅も今年は数千円単位が多い。
同大3年の女性(20)は、昨年11月末ごろの契約更新時、部屋の家賃が約6万5千円から1万円ほど値上げされることを知った。
これまで家賃は奨学金と親からの支援で支払い、食費などはアルバイトを掛け持ちして工面していた。女性は3月中に退去したという。「親にこれ以上負担をかけたくない。すべて自分で支払っている学生にはきつい状況だと思う」と話した。
(金城大樹、武井悠)
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