閉校となる学校に別れを告げる卒業生=宝達志水町樋川小

 能登地区の小中学校で14日、卒業式が行われた。今年度で閉校する宝達志水町の全5小学校と能登町小木中では最後の卒業生が巣立ち、奥能登では地震や豪雨からの復興を願い、仲間と過ごした学びやに別れを告げた。

 宝達志水町では、全5校の計66人が卒業式に臨んだ。新年度は樋川、志雄の2校が志桜(しお)小に、相見、宝達、押水第一の3校が押水小にそれぞれ統合する。

 樋川小では、屶網清美校長が15人に卒業証書を手渡し、卒業生は一人ずつ「中学では勉強と部活を両立したい」「サッカー選手になりたい」といった将来の夢や目標を語った。

 屶網校長は式辞で「最後の卒業生として先頭に立って頑張った。学んできたことに自信と誇りを持ってほしい」とエールを送った。ステージ前に並んだ卒業生は「多くの人への感謝を胸に成長していきます」と旅立ちの言葉を述べた。

 町内では樋川小のほか、相見小17人、志雄小13人、宝達小12人、押水第一小9人が卒業した。閉校式は20日に相見小と志雄小、22日に押水第一小と宝達小、23日に樋川小で行われる。

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