新しい校歌を元気に歌う児童=宝達志水町押水小

寺島さんと記念撮影する児童=宝達志水町志桜小

 学校統合によって新設された宝達志水町の志桜(しお)、押水両小で6日、開校式が行われ、関係者や住民が門出を祝った。「新しい友だちと勉強を頑張る」「いろいろな行事が楽しみ」。両校の児童は、昨年度末で閉校した各学校の伝統を受け継ぎ、新たな歴史を築いていく決意を新たにした。

 志雄、樋川小が統合した志桜小の式典には、5、6年生と住民ら約200人が出席した。宮下慶子校長が「それぞれの伝統を発展させ、最初の一ページを素晴らしいものにしましょう」と呼び掛けた。

 6年の高下咲良さん、河上柚太さん、城之前妃音さん、竹田小桃さんが「2校が合わさると、支えてくれる人も楽しみも2倍になる。笑顔いっぱいの新しい歴史をつくる」と誓った。全校児童は198人となり、北山歩果さん(6年)は「人数が増えたので行事が楽しみ」と話した。

 相見、押水第一、宝達の3校が統合した押水小の式では、坂井雪絵校長が「3校で新たな良さをつくり出し、豊かにのびのび学べる学校にしていく」とあいさつし、5、6年生や住民ら約200人が新しい学校の門出を祝った。

 6年の赤池侑真さん、岡野瑶子さん、松田董子さんが「3校の大切な思い出を胸に、力を合わせて笑顔あふれる学校にしたい」と決意を述べた。押水小の全校児童は222人。岡野さんは「新しい友だちと楽しく過ごしたい」と笑顔を見せた。

 ●寺島拓篤さん出席

 両校の式典には、町出身で、両校の校歌を作詞した人気声優の寺島拓篤さん(志雄小OB)が出席した。児童が元気に歌う校歌を聞いた寺島さんは「歌詞のように、町の宝である子どもたちが元気に過ごしてほしい」と目を細めた。

 いずれの式も寳達典久町長が式辞、林稔町議会議長が祝辞を述べた。寳達町長から各校長に校旗が手渡された。

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