神奈川 県立障害者支援施設「中井やまゆり園」で虐待行為

神奈川県中井町にある県立の障害者支援施設で、職員が利用者に対して暴言を吐いたりひきずったりする虐待行為があったことがわかりました。

これは31日、県と施設が会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますとことし2月、中井町にある県立の障害者支援施設「中井やまゆり園」で50代の男性職員が寮の隣のトイレに行こうとした30代の利用者に対して「マーキングなんてやめてよ」と暴言を吐いたということです。
その後、男性職員はほかの職員とともにこの利用者を寮の外のろうかまでひきずり出しさらに、その際、利用者の洋服がずり落ちていましたが放置していたということです。
調査の結果、これらの一連の行為は身体的・心理的な虐待にあたると認定されました。
今後、施設側は改善計画を自治体に対して提出するということです。
暴言を吐くなどした2人の職員は調査に対して、「『別の寮のトイレは本来使うべきではない』という気持ちが先に立ってしまった」などと説明しているということです。
県と施設は「障害のある方が安心安全に過ごす施設として絶対にあってはならず、再発防止に全力で取り組んでいく。申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

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