「PTAに加入されない場合、(子どもにプレゼントを)お渡しすることができない場合があります」――。
ある小学校のPTAの入会案内には、まるでプレゼントを盾に、子どもに不利益がないよう加入を促すかのような言葉が並んでいた。
PTAから新1年生の保護者に向けて2023年11月に出された文書。「極力すべてのご家庭にご加入いただきたい」として、二つの理由を説明している。
一つ目はPTAが運営する登校班の名簿管理のため、二つ目がPTAから子どもたちにプレゼントがあるからとの理由だ。
PTAは卒業式などのお祝い事で子どもたちにプレゼントを渡していると説明した上で、「加入されない場合はお渡しすることができない場合があります」と言及。非加入世帯からプレゼントのためだけに品物代金を受け取ることはできないとして、こう続く。
「プレゼントを渡さないという手段もありますが、この場合はもらえない児童が悲しい思いをしたなどの事例が報告されており、できれば実行したくないと考えております」
企画「何のため?PTA」をスタートします。
PTAの現状を取材し、時代に合った保護者会組織のあり方を考えます。
次回は10日午前6時公開予定
「自動入会→役員強制、活動に学校からケチ 『もう二度と』私の後悔」
まるで「脅し」
兵庫県宝塚市の中山祐輔市議(日本維新の…
卒業式などでプレゼントを渡せない可能性を示唆するPTAの保護者向け文書=大阪市で2025年3月31日午前10時36分、芝村侑美撮影