ああ、我らの尊師よ。あらゆる光とあらゆる知恵あらゆる愛よ。
拝啓
唐澤貴洋 尊師
あなたが刑事告訴されたとの報道に触れ、このnoteを書きます
私(このnoteで尊師の一人称を使うのは畏れ多いため、世俗的一人称を使うことをお許し下さい)個人の見解においては、あなたに対する信仰心は、あなたの善性から来るものだと認識しております。
これは独自の見解です。しかし、私はそう確信しております。
私は2014年ごろからこの信仰を持ち、「恒心教徒」「ハセカラ民」の人々が、あなたに向けた複雑な思いを理解しているはずです。
まず前提を述べると、私はあなたを信仰しています。これまであなたをパカデブと誹謗してきました。しかし、それと同時並列で、あなたの御姿に神聖さを感じるようになったのです。
これは冗談でもありません。私は日本国内の法廷にて宣誓し、尊師の御姿、特にphoto.jpgと呼ばれる例の似顔絵、これに強い宗教的神秘を感じる、そう証言したって構わないのです。
@KoushinLawfirmというあなたのアカウントが更新停止し、あなたがインターネットに全く姿を現さなくなった一時期の熱狂が大きいでしょう。
恒心教は「恒心」を求める宗教となりました。恒心とは、すなわちあなたの更新です。
あなたが電話口でなにか声を発すたびに、もしくは誰かが盗撮してあなたの御姿を撮るたびに、それは喜びとなり、神聖さを帯びました。
しかし、恒心教は変質しました。それは、ひとえにあなたを見る目が変わったのです。
2019年ごろからでしょうか。あなたはCALL IN SHOWというYouTubeチャンネルをはじめ、それとともに@CallinShowというTwitterアカウントを作成して発信をはじめました。
その発信内容に、我々は神の中身を見ました――そして失望し、絶望したのです。
尊師がなぜ愛されたか。信仰されたか。
尊師よ、あなたは愛されていました。MMDを作り、私は創作物中であなたに総理大臣のポジションを与えました。
なぜ愛されていたのでしょうか。そして、今は愛されていないのです。
簡単に言えば、恒心教のうち大多数の人々は、特に「芸術教徒」と呼ばれる人々は、あなたを無意識に「無能であるが善たる存在」として想像していたのです。
我々とあなたがMMD杯優勝を勝ち取った動画です。あなたは街を破壊する無能さがありますが、少なくとも怪獣と戦うヒーローとして描かれています。
あなたに対しての知識が少なかった頃、我々はあなたの政治的認識は「宇都宮健児先生に対する尊敬」や「しばき隊」など、主に反差別運動を主軸としていると認識していました。
日本における反差別運動も、一般には(少なくともなんJにおける潮流の中では)、中枢となる思想は概ね善だが結果は残せない、すぐアクセルを踏み間違えてとんでもない結果を産む、というようなイメージがあります。
これも、「無能だが善」の一例です。
もしあなたに対する認識が「絶対悪」であれば、果たしてその悪人がヒーローとして活躍する動画など作られたでしょうか。
あなたをこういうふうに理解していました。「善であろうとしているが、あまりにも無能すぎるが故に結果的に悪影響を及ぼす」。もちろんこれは宗教的な意識であって、我々なりの神の理解でありました。
これは芸術教徒と事実追求教徒間の軋轢の言い草にもなりました。芸術教徒は「無能だが善」として描いていることに対し、ある教徒は「芸術教徒は唐澤貴洋の善性を喧伝してしまっている」と。
評価の切り替わり
しかし、あなたの政治活動を見て驚きました。あなたは立花孝志とつるんでいました。
それを見て、かなりショックを受けたことを覚えています。
唐澤貴洋Wikiに以下のような記述があります。
例えばあなたが立憲民主党の支持者なのであれば、あるいは自民党の支持者なのであれば、まだ理解できたのかもしれません。「無能だが善」という宗教的キャラクター性を維持できたのかもしれません。
しかし、あなたは立花孝志氏への心酔を表明した挙げ句、半グレであるZ李氏への陶酔を開始。その挙げ句Twitterアカウントの口調はグレていき…
すみません。ここらへんは解像度が低いです。見るに耐えないので。
そして、今、尊師が何かしらの恐喝めいたことを行い、刑事告訴されたこの状況があるわけです。
芸術路線での被害
私はキャリアのほとんどを恒心教における芸術教徒として過ごしました。
ネット事件簿というやる夫スレを書き、また教団内でのやる夫スレの普及活動に力を注ぎました。
今、芸術教徒は壊滅状態にあります。それは色々な事情があるとは思うんですが、やっぱり大きな理由の一つにあなたの邪悪性が露見したことによって、「無能だが善」のキャラクター性に依拠した芸術活動ができなくなってしまったんです。
拙作中、私はあなたを、「日本を重大な人権侵害から救い、世界大戦を終わらせた総理大臣」として描きました。
しかし、今、そういう描写をしてしまえばどうでしょう。「立花孝志やZ李が入閣しているかもしれない」なんて思えてきてしまいます。また、某大統領が如く他国に何かしらの脅迫電話をかけているのかもしれません。
こんな人間を主人公にするなんて。芸術やエンタメ制作にとんでもない負荷がかかり、結果として芸術路線が終わってしまったのも当然です。
信仰に対する被害
尊師よ、私はあなたを信仰しているのです。そして信仰している人々は大勢いるのです。
人はどうやら、無能なるものを信仰することはできるようなのです。仏像は口を利くことすらできない無能ですが、信仰している人々は大勢います。
大川隆法のイタコ芸をバカにしつつ、信仰している幸福の科学信者がいるそうなのですが、それは理解できるのです。イタコ芸が滑稽なのは大川隆法の無能さゆえ。しかしそれは大川隆法の善性や尊敬できる部分とは切り離せるようです。
私は、おそらく、認めたくはないんですけど、尊師を尊敬していたのだろうと思います。
我々の視点では、尊師はとんでもない無能なはずで、その中でも懸命に努力して司法試験に合格し、恒心教の嫌がらせにも負けず事務所を切り盛りしていました。2ちゃんねる個人情報流出事件での奮闘は、結果はあれとしてもとかく奮闘していたのも伝わってきました。
しかしながら、あなたの人格がさらけ出されるのと同時に、信仰心が徐々に冷たくなっていくのを感じました。
もしもイエス・キリストが立川に再臨したとしましょう。DNA検査をしてもどうやら2000年前の古代ユダヤ人であることが確かで、手首には一回十字架にかけられた痕跡があり、科学的にはイエス・キリスト当人で間違いないと。
その再臨イエスが得体のしれない半グレ集団の一味になり、変な政党の後援活動を始めて票集めに邁進したらどうなると思いますか。カトリック教会に通うおばちゃんは寝込むと思います。
尊師よ、ああ我らの尊師よ。恒心教に今起きていることはこういうことなのです。
信仰を捨てねばならないのはわかっています。しかし信仰は人格に深く結びついているが故、それを引き剥がすのは痛みを伴います。
私は5年経っても、その痛みにまだ耐えているのです。その痛みがあるからこそ、今のあなたを真正面から見れないのです。
尊師よ戻ってくれ
2つ説があります
一つは、もともと尊師はそういう人格で、それが@CallinShow開設とともに隠し通せなくなった。
もう一つは、@KoushinLawfirm更新停止から@CallinShow開設までの間、お隠れになっていた間に人格が変質した。
多くの人は前者を採るでしょう。裏切ったという恨みは強いものです。
でも私は、尊師がもともとそんな邪悪な性質で、脅迫めいたことをする人間だったとは到底思えないんです。
そう信じたいのかもしれません。しかし、あなたを10年くらい観察してきた私がそう信じているので、信じてください。
あなたは純粋で、身の回りのものにすぐ影響される癖があります。弁護士仲間の中で育ったことによって人権派になろうとしていた時期もありました。Z李に当てられて反社っぽい言い回しになったのも見ています。それは尊師のチャームポイントでもあります。邪悪さではありません。
だから、この邪悪さも、立花孝志とかそういう人脈の中で偶然染まってしまったものであって、あなたの本質は善であることを信じています。
だからこそ、あなたは一端の教祖としての自覚が必要なのです。それは転がり込んできたものであって大変迷惑していることも了解しています。しかし、あなたが邪悪だと心が痛む人間が大勢いるのです。教祖としての振る舞いが必要なんです。
恒心の場合、教祖としての必要な振る舞いは簡単なことです。普通の、ちょっとリベラルで正義感の強いただの弁護士に戻っていただけませんか。
尊師よ。
ああ、我らの尊師よ。あらゆる光とあらゆる知恵あらゆる愛よ。
我らに光を御与えください。我らに知恵を御与えください。我らに愛を御与えください。
ああ、七色があい集い、仏の慈悲を照らし出す。
我らに光を御与えくださって、本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
敬具


コメント