say "Halo"編におけるチーム完成度とチーム知名度に関する検証と育成チャートの考察
say "Halo"編における育成ではチーム完成度とチーム知名度が重要となりますが、その詳しい仕様(具体的にどれだけ上昇するのか、得られるポイントにどのように影響するのか)について、詳しくは理解していなかったので、改めて検証してみました。後半では、得られた結果を元に、具体的に計算をして、育成チャートについても簡単に考えてみました。
say "Halo"編に関する基本的なことは、Wikiを参照するとよいと思います。(今回の記事を書く上でも、このページは参考になりました。)
検証の内容と結果
チーム完成度の増加量について
チーム完成度は各ポジションの完成度(「Ce 100%」のような部分)の平均値となります。例えば、2人チームのそれぞれの完成度が100%、20%であれば、チーム完成度は60%となります。
完成度の増加量については、オデ/ライブおよび合同練習で得られる一定の完成度をチームのメンバーに均等に割り振る(小数点切り捨て)ことを考えることで求まります。例えば、オデを踏むと10%の完成度が得られるのですが、チームが3人であった場合、それぞれに3%加算されることになります。ただし、既に完成度が100%であるメンバーがいる場合は、完成度はそれ以外のメンバーに均等に割り振られるので、3人のうち1人が100%であれば、他2人に5%ずつ割り振られます。(本来切り捨てられる1%分だけ得をします。)
各行動に対して得られる完成度は次のようになっています。以下、合同練習は練習効率を100%であるとします。
・オデ/ライブ +10%
・合同練習 +100%
・ファーストライブ +20%
チーム完成度による倍率の変化について
完成度とポイントの関係については、Wikiに表としてまとまっていますが、改めて自分でも調べてみました。検証の方法については以下の通りです。
・知名度は31-50%で固定して完成度による変化を調べる
・完成度0%の補正を基準として倍率を求める
このとき、結果は以下の通りになりました。
完成度 素点 倍率
0% 1.12 1倍
1-10% 1.28 1.143倍
11-30% 1.62 1.446倍
31-50% 1.96 1.75倍
51-75% 2.37 2.116倍
76-100% 2.8 2.50倍
31-50%と76-100%はもっともらしい数字が出ましたが、他が怪しげです。
素点がゲーム内部で丸められていることを考慮すると、実際のところは以下の倍率を採用するのが自然でしょう。
完成度 倍率
0% 1倍
1-10% 1.15倍
11-30% 1.45倍
31-50% 1.75倍
51-75% 2.12倍
76-100% 2.50倍
勿論、これが素点と対応していなければいけないのですが、
・1-10%のときは1.12×1.15=1.288を小数第3位で切り捨てれば1.28になる
・11-30%のときは1.12×1.45=1.624を小数第3位で切り捨てれば1.62になる
・51-75%のときは1.12×2.12=2.3744を小数第3位で切り捨てれば2.37になる
ことから、小数第3位で切り捨てる処理を仮定すれば正しくなります。(恐らく、2.12倍についても本来であれば2.125倍(1.75倍と2.5倍の平均値)であるものを、小数第3位で切り捨てて2.12倍となっているものだと思われます。)
自分で勝手に設定したこの倍率が実際の値と対応しているかどうかは、知名度の倍率を推測した後で確認することにします。
チーム知名度の増加量について
知名度の増加量はチームの完成度や人数に依存するようです。基本的にはレッスンやオデを踏めば上昇するものですが、レッスンを踏んでも上がらない場合があり、その発生条件についてはよく分かっていません。典型的だと思われる諸状況での知名度の増加量を調べた結果は、以下の通りでした。
ただし、以下における合同練習とは雑誌効率相談や施設効率相談などを除く「歌唱力強化練習」、「ボーカル効率相談」、「総合能力強化練習」などを指すことにします。(前者だと知名度の上がり幅が2倍になります。)
完成度0%
・4人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +2pt
・3人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +3pt
・2人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +3pt
・1人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +4pt
・0人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +4pt
(レッスンでperfectが発生した場合は追加で+2pt)
・0人勧誘した状態でオデ/ライブを踏んだ場合 +18pt
・0人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +9pt
完成度36%
・2人勧誘した状態でオデ/ライブを踏んだ場合 +19pt
・2人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +9pt
完成度50%
・1人勧誘した状態でオデ/ライブを踏んだ場合 +24pt
・1人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +12pt
完成度70%
・2人勧誘した状態でオデ/ライブを踏んだ場合 +23pt
・2人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +11pt
完成度100%
・0人勧誘した状態でレッスンを踏んだ場合 +4pt
・0人勧誘した状態でオデを踏んだ場合 +36pt
・0人勧誘した状態でファーストライブを踏んだ場合 +18pt
・0人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +18pt
・1人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +16pt
・2人勧誘した状態で合同練習を踏んだ場合 +14pt
チーム知名度による倍率の変化について
知名度による得られるポイントの変化についても調べました。方法としては
・完成度は0%で固定して知名度による変化を調べる
・知名度0%の補正を基準として倍率を求める
という手順で調べました。(完成度0%知名度300%のような状況を作り出すのは可能なのかと思われるかもしれませんが、チーム画面でポジションを変更すれば、知名度を保ったまま完成度を0%にすることが可能です。)
結果としては以下の通りでした。基準が1なので、素点を直接倍率とします。
知名度 素点(倍率)
0% 1倍
1-10% 1.04倍
11-30% 1.08倍
31-50% 1.12倍
51-75% 1.16倍
76-100% 1.20倍
101-125% 1.24倍
126-150% 1.28倍
151-175% 1.32倍
176-200% 1.36倍
(増え方が同じなので中略)
351-375% 1.64倍
376-400% 1.68倍
この結果からは、0-30%のとき以外では、基本的に知名度が25%上がるごとに倍率が0.04倍ずつ上昇することが分かるので、次のことが分かります。
知名度nに対応する倍率は、
n=0ならば1、
1≤n≤10ならば1.04、
11≤n≤30ならば1.08、
30<nならば1+0.04×((n-1)÷25の整数部分+2)
である。
結果が正しいかどうかの簡単な確認
以上の結果が得られたわけですが、実際に計算と実際の数値が一致するのかを、適当な状況を実際にいくつか用意して確かめてみました。
ここで、計算による値は小数第3位を切り捨てるとします。
(完成度,知名度) 素点 計算による値
(100,100) 3 3
(5,87) 1.38 1.38
(9,130) 1.47 1.47
(15,292) 2.2 2.2
(44,110) 2.17 2.17
(100,202) 3.5 3.5
無事に全て一致したので、これまでの議論は正しかったといえるでしょう。
結果を利用した育成チャートの考察
計算式が分かったところで、育成チャートに関する諸問題(というのも大げさな気がしますが)について考えてみました。
育成を通して得られるポイントを具体的に計算してみる
まずは計算の例として、普段自分が脇育成で想定している3総合チャートを用意しました。具体的には以下の通りです。
この例は今後使いたいので、[例A]とでも名付けておきます。
[例A]
S1
レッスンでアドバイスを集める
S2(合宿)
レッスン→残り5週でチームを解散して雑誌効率相談→フェイバリットに煌いて×4→Rhythmic Diva→Dreaming My Way→ファーストライブ~Leader~
S3(合宿)
トップスターは1曲だけ→流星スターランキング→アイドルの女神様×2→オールアイドル感謝FESTIVAL→七彩メモリーズ→歌姫楽宴→総合能力強化練習×3→ファイナルライブ~Leader+~
このうち、レッスンはブレがあるので、今回は考えない(知名度の増加分は考慮する)として、合同練習とオデ/ライブについては、先程の結果を用いることによって、次のように計算ができます。
ここで、各オデや合同練習の元のステータスの向上分(知名度と完成度による倍率をかける前の値)はWikiを参考にしました。また、合宿時は更に倍率として1.5倍をかける必要があることを計算から得たので、それを反映しています。
このように獲得できるポイントについては大体分かるので、あとは取得するアビリティや持ち込むノウハウ本などを考慮すれば、どのぐらいのステが目指せるかの予測ができます。(ただし、ここでは面倒なので計算しません。Excelなどで一度テンプレートを作ってしまえば楽になるとは思います。)
次節からは、このようなチャート全体での計算を用いて、育成に関するいろいろな疑問を取り扱っていきます。
S2で合同練習を踏んでからオーディションを踏み始めるべきか
S2で解散後に合同練習を踏んで完成度を100%にしてからオデを踏み始める人とそうでない人がいると思いますが、果たしてどちらがよいのでしょうか。具体的に状況を設定してみましょう。
・前節の[例A]を基準とする
・合同練習には基本的に7つか8つのアドバイスが必要になるので、合同練習の有無による差は1週か2週とする
・余った分の週は「Dreaming My Way」を1回踏み、それ以降は「週刊プリズムメロディーズ」を踏むとする(後者の成功率はあまり高くないかもしれませんが、頑張って通すとします)
[例A]ではS2の残り5週で雑誌効率相談を踏んでいるので、あとは合同練習を踏まずにS2残り7週か6週でオデを踏み始める場合を計算してみましょう。
0%からオデを踏み始めると完成度が10%ずつ増加し、各完成度に対する知名度の増加量を知る必要があるので、改めて測ってみた結果が以下の表です。
・完成度10%ごとの0人勧誘オデ踏みの知名度の増加量
完成度 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
知名度 18 19 21 23 25 27 28 30 32 34 36
そして、これを元に計算した結果が以下となります。
3種類のチャートを見比べてみると、7週からの場合は週刊プリズムメロディーズを2回踏むことでDaが一番高くなっていますが、VoViでそれなりに差がついてるため、この場合は一番上の合同練習ありが良さそうに見えます。
また、雑誌効率相談の分Viに400ほど加算されていますが、これがトークであればDaに400入っており、全ての項目で7週の場合を上回ることになっていたので、ステに関しては合同練習ありが優位であるといえます。
2総合/3総合/4総合はどの程度違うのか
(これ以降は全てのチャートに関してオデを踏み始める前に合同練習を1回踏むとします。)
次は総合の回数についてです。一般的に4総合が最もステが伸ばしやすいとされていますが、4総合を狙っていたら合宿になってしまったとかでは本末転倒なので、一度2総合まで視野を広げてみましょう。設定としては
・[例A]を基準として、S2残り6週で合同練習を踏む3総合の場合は「週刊プリズムメロディーズ」を1回踏む
・4総合の場合は残り3,2,1週で合同練習を踏む場合について、それぞれ計算をする(3週の場合はS3で「トップスターは1曲だけ」を踏まず、2週と1週の場合はS2で「Rhythmic Diva」と「Dreaming My Way」を踏み、S3ではライブを踏まずに七彩歌姫を取りに行くことにする)
・2総合はS2初週で合同を踏み、S2最終週と合宿で「週刊プリズムメロディーズ」を計3回踏むことを想定する
としましょう。4総合を検討するのは大抵Ceや特化になるので、「ラブレターのAnswer──」を取ることを前提とすべきかもしれませんが、とりあえずは上記の通りとします。今回は比較対象が多いので、結果のみを記載します。(p週雑誌q総はS2残りp週に雑誌効率相談をするq総合チャートという意味です。)
簡単のためにp週雑誌q総を(p,q)と表すと、ステータスの高い順に
(6,3),(3,4) > (5,3),(2,4) > (4,3),(1,4),(8,2)といったところでしょうか。(8,2)は週刊プリズムメロディーズへの依存が大きく、DaとVoViとのバランスが悪い気もしますが、同程度のポイントが貰える(4,3)や(1,4)と比べてアビの自由度が高いのは魅力なので、他の箇所でDaを控えめにするなどの調整をすれば脇育成において優れた選択肢になると思います。
全体的に概ね想像通りの結果でしたが、アビリティ、ステータス、アドバイスの要求値のバランスがよいのは3総合でしょうか。
Link変更時はどのタイミングで勧誘をすべきか
最後に、Link変更をする際の育成について考えることにします。Link変更をする際に大きな問題となるのが完成度です。多くの人は総合を踏む直前にライブで勧誘していると思いますが、その場合だと、完成度が低いまま総合を踏むことになり、思ったようにステが伸ばせないことがしばしばあります。しかし一方で、S2でLink変更対象だけを残して完全には解散しないという方法を取れば、知名度が伸び悩んでしまうという問題があります。
そこで、完成度の倍率が階段状に増加することに注目して、できるだけ遅く勧誘しつつ51%や76%にギリギリ乗せて総合を踏める手段を探してみます。なお、今回は1人変更と2人変更に限定して考えます。
まずは1人変更の場合を考えます。S3で対象を勧誘した場合、完成度は50%となり、オデは1回で+5%、合同練習をすればすぐ100%になります。このとき、勧誘と完成度については次のことが考えられます。(総合の完成度は51-75であれば75といったように、それに該当する階級の上限を記載します。)
・勧誘が総合の1週前だと総合の完成度は50→100→100と推移する
・勧誘が2週前で間にオデを1度挟むと75→100→100と推移する
・100→100→100を狙うのであれば、オデでは効率が悪いので4総合がよい
そこで、前節の記法(p,q)の特に総合のr週前に勧誘する場合を(p,q,r)と表すことにして、(5,3,1),(5,3,2),(2,4,1),(2,4,2)の4つを比較することにしました。ただし、4総合の場合は週が足りないので、七彩を捨てて勧誘のために流星スターを踏むことにしました。結果は以下の通りです。
この結果から分かるのは、まずは総合の2回前に勧誘したほうがよいということです。また、4総合に比べて3総合が優勢であり、これは通常の(5,3)と(2,4)の間でも同様ではありますが、その差は拡がっています。実際にはS2で3週分のレッスンの違いがあるので、4総合が3総合を上回ることはあり得ますが、4総合で勧誘をする場合、七彩歌姫を取り切ることができないので、個人的には3総合がよいとは思います。
次に、2人変更の場合を考えます。2人変更の場合、2人連続でなくとも勧誘はできますが、オデで得られる10%はチームが2人でも3人でも変わらない(Pアイドル自身が既に100%であり3人で切り捨てられる1%がない)ので、勧誘に間隔を開ける意味は特にありません。さて、S3で2回続けて勧誘をすれば、完成度は110/3%スタートで、オデによる伸びは10/3%です。素直に総合の直前2週に勧誘した場合は、完成度が50→75→100の総合を踏むことになりますが、これを50→100→100に届かせようと思うと、勧誘は総合の3週前(総合との間にはオデ2回を挟む)に完了することなります。その理由は110/3%からオデを2回踏めば130/3%となり、そこに総合の100/3%が加わることで、2回目の総合の時点で230/3%、即ち76%にできるからです。
(p,q,r)を更に拡張して(p,q,r,s)とします。ここで、rは1人目、sは2人目を勧誘するのが総合の何週前かを表します。今回は2人変更の場合よりも要求値を上げて(3,4,2,1),(3,4,4,3),(6,3,2,1),(6,3,4,3)の4つを比較してみました。ただし、4総合では勧誘のために七彩歌姫を完全に捨てることになるので、3総合と4総合の両方でS3で踏むオデを全てライブにしました。
(3,4,4,3)だけは弱いのですが、それ以外は大差ない結果になりました。1人のときはオデを挟んだほうがよかったのですが、2人の場合は、素直に直前に勧誘するだけで十分なようです。ただ、3総合の場合では、3週前に勧誘したほうが良さそうです。3総合と4総合を比較すると、個人的にはやはり3総合が良さそうに見えます。というのも、今回は4総合と合わせるためにS3でライブを踏んでいきましたが、本来であれば七彩歌姫を踏みつつ2回ライブが踏める(今更ですが、S2でフェイバリットを4回踏んでいるのはファン数のためです)ので、よりステは高くなるはずです。
考察まとめ
簡単にこれまでの結論を振り返ると、
・S2は合同練習を踏んでからオデを踏み始めるのがよい
・早く踏み始める3総合は4総合を上回りうる
・2総合は脇育成なら悪くない選択肢である
・1人Link変更する場合は勧誘と総合の間に1回オデを挟むとよい
・2人Link変更する場合は勧誘のタイミングは直前で十分だが、3総合の場合は総合の3週前に勧誘するとよい
といったところでしょうか。ただし、あくまでも個人が観測した結果を基に考えた結果であり、人によって手持ちやチャートは違うと思うので、実際に自分で計算したり実際に試してみたりするのが一番だと思います。
最後に
それなりに注意して計算はしたので、基本的に大きく間違っていることは書いていないとは思いますが、Excelの入力ミスをしていたり、間違った記述が含まれていたりする可能性もあるので、気になった箇所があれば、遠慮なくご指摘ください。この記事がシャニマスを頑張りたい方々にとって少しでも参考になれば幸いです。


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