今度は異世界転生じゃなくて異世界転移かよ ※リメイク版


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作:にゃすぱ@梨
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第1話


えーっと…どこだここ?

見渡す限り氷原なんだけど…

え、白氷宮?

 

《いえ、ギィの支配領域ではありません。すぐに調べます》

 

ふむ、シエルにすら分からない場所か…

 

《詳細は不明ですが、ダンジョンと酷似しています》

 

え?

ということは、ラミリスの迷宮か?

でも、こんな感じじゃなかった気がするんだけど…

 

《ラミリスの権能"迷宮創造(チイサナセカイ)"ではありません。それであれば私が全て把握しています》

 

まぁそうだよね

そうなると、どこかのダンジョンにでも飛ばされたか?

 

《現段階での情報収集に失敗。別世界と断定。主様(マスター)この世界の人と接触してください》

 

え、まじ?

別世界?

シエルさんでも分からないの?

なんてこったい

 

《…違います。不正確な情報を主様に渡すなど私の矜持に関わる為です。》

 

なんか、言い訳っぽくない?

 

《私は言い訳などしません。》

 

智慧之王(ラファエル)に俺が名付けをしたことで神智核(マナス)へと進化を果たしたシエル。

 

人格を得たことで非常に人間ぽくなった。

いや、人間ぽくなり過ぎている。

 

《…》

 

シエルからの無言の圧力を感じ俺は考えるのをやめてとりあえずこのダンジョンらしき場所を探索することにした。

 

未知の場所だし、とりあえず出口を目指して上に行くか。

 

とりあえず、寒さ感じなくて良かったと心から安堵した。

多分こんな所に10秒も居たら氷漬けになる自信あるわ。

 

《このまま真っ直ぐ歩いていけば上へ続く階段があると思われます》

 

シエルの案内に従いそのまま歩く。

 

ん、ちょっと待てよ?

そういえば俺って余裕で飛ばされる前の時間と場所に戻れるくない?

 

《……》

 

シエルが黙った。

おーい、シエルさんや。

まさかとは思うが、自分の知らない世界に来て興味が湧いて俺を誘導しようとしてるとかないよな?

 

《そんな訳ありません。ですが、私の知らない世界に行くなど滅多に起きることではありませんのでやはり調査は必要かと思います。》

 

うん、興味湧きまくりだよね。

まぁいいか。

帰ろうと思えばいつでも帰れるわけだし、このままシエルの言う通りに動いてみるか。

 

そして俺はシエルに言われた通り階段につき上の階を目指した。

 

お、あれはドラゴンじゃね?

この世界にもドラゴン居るんだな。

そして、俺を見つけるなり咆哮を上げ、攻撃を仕掛けてきた。

 

まぁそうなりますよね。

 

俺は飛び上がり階層の状況を把握した。

そこはすごく大きなエリアで特に障害になりそうなものは無い。

ただ、気になるのはたくさんのドラゴンであった。

 

「なんか、ドラゴン多くね?」

 

そんなことを思いながら、1番大きいドラゴンの真後ろに転移してそのまま軽く殴る。

殴られたドラゴンは声も発せず吹き飛ばされ壁に激突した。

 

「え…そんな力入れてないんだけど…?」

 

《力の制御に失敗しました。いつもと少し感覚が違うため再調整します!》

 

シエルが嬉々としてなんかやってるが無視して殴り飛ばしたドラゴンを見る。

壁に激突したドラゴンは数秒すると灰になり、大きな石が落ちた。

 

なんだあれ?

 

《主様、あれを拾ってください》

 

え、お前別のことやってたんじゃないの?

 

《もう終えています。先程ドラゴンがドロップしたものを解析鑑定したいと思います。》

 

知るのは大事なことだし、まぁいいか。

俺はドロップしたものを飲み込みシエルに任せた。

 

そんなことをしている内にまた別の個体が俺に攻撃を仕掛けてきた。

また背後に転移して1発殴る。

先程とは違いちゃんと殴られたドラゴンは原型を留めているが、やはり数秒経つと灰になって消える。

そして、先程と同じ石をドロップした。

 

ゲームみたいだな?

よーし、全部倒すか

 

ただ、この数を相手にするのはめんどくさいので俺は竜魔刀を取り出し軽く一振。

するとその場に歪みができそれはそのまま大きくなりドラゴンのいる方へと飛んでいく。

その歪みがドラゴンに触れるとドラゴンは真っ二つになった。

だが、それの勢いは止まらず壁に飛んでいきとんでもなく大きな衝撃が響いた。

 

お、出せるかなって思ったけど出たね斬撃!

でも、使い所考えないとな

 

その一振で何十体もいたドラゴンは全て灰に変わり、後ろの壁には大きな亀裂が入っていた。

 

一網打尽にして気持ちよくなっていた俺だがふと思った。

 

拾うのめんどくさっ!

 

《主様、こちらのドロップアイテムは中に魔力が宿っております。この魔力を抽出すれば色々なものに使えると思います。》

 

魔力の宿った石か…魔石だな?

つまりこれを持ち帰れば電池的な感じで使えるのでは?

そうと決まれば上に登りながら魔石集めするか!

そして俺はウキウキしながら上の階層へと登って行く。

 

 

順調にその階層にいる魔物を全滅させながら登っていくと突如シエルから警告が飛んできた。

 

《主様上の階層に魔物とは別の生体反応があります。この世界の人間かも知れません。念の為階段を上がったら注意をお願いします。》

 

いよいよ、この世界の人とご対面か。

少し緊張するな。

 

そんな事を思いながら俺は上の階層を目指した。

 

ーーーーーーーーーー

 

「よし、ここを拠点とし少し休憩とする。その後最初に説明した通りふたつの組に分かれて行動してもらう。それまでゆっくり体を休めるんだ」

 

金髪の少年がそう言うと少年の目の前にいた集団は返事をし散り散りになった。

 

それを見届けた金髪の少年がひとつため息をついた。

 

「とりあえず無事50階層まで来れたな。」

 

金髪の少年に話しかけるのは緑髪の背の高いエルフだった。

 

「あぁ、こんな所で脱落者が出るような人はこの中には居ないさ」

 

「もしここで脱落するようなものであれば儂が鍛えなおしておったわ」

 

ガハハと豪快に笑うドワーフの男。

 

「今回の遠征は59階層を目指してるんだ。ここからが本番だよ。僕たちも少し休もうかリヴェリア、ガレス」

 

「そうだな」「そうじゃな」

 

2人は頷き、金髪の少年は少し離れた所にいる少女にも声をかけた。

「アイズ。君も少し休め」

 

アイズと呼ばれた少女は振り向き答えた。

 

「わかったよフィン」

 

そしてここにいる4人は用意された天幕へ足を運んだ。

天幕に着くなりフィンは少し考え込むような姿勢になった。

 

「どうしたんだ?」

 

「急に親指が疼いてね。これは無視出来ないかもしれない」

 

「なんだと?」

 

フィンの直感は当たる。

特に親指が疼く時必ずなにかが起きる。

 

リヴェリアがフィンに代表して聞いたが、近くにいたガレスもアイズも目を少し開いて驚いていた。

 

「まだ何かは分からないが…少し様子を見よう。」

 

「ふむ、これからと言う時に厄介じゃな」

 

そして次の瞬間、51階層へ降りる階段の方からとてつもない何かを感じた。

 

 

「「「「っ!!」」」」

 

4人立ち上がりは一斉に天幕を飛び出した。

 

「リヴェリア、ベートとティオナ、ティオネを呼んでくれ!これは相当まずい!」

 

フィンのただ事じゃない雰囲気にリヴェリアは大人しく従う。

だが、リヴェリア自身も感じたことの無い悪寒に少し恐怖を覚える。

リヴェリアは頷くと向かうのをやめて方向を変え今言われた3人を呼びに行った。

 

「ガレスとアイズはこのまま僕と向かうぞ」

 

「これはやばいかもしれんの。セーフティエリアでこのような悪寒は初めてじゃわい」

 

「フィン、先に行く」

 

アイズはそう言うと自身の体に風を纏い速度を上げた。

 

「わかった。無理はするな」

 

そして数分後悪寒のする方へ着いた。

 

「アイズ状況は?」

 

「まだ何も。ただ、ここからなにか上がってくる」

 

アイズの言われた通りやばい何かが上がってくるのがわかる。

親ゆびの疼きは止まらないがこれがなくても分かる。

 

「2人は儂の後ろにおれ。最初の一撃位は盾となってやろう」

 

ガレスは自身の武器である斧を構え階段の方をじっと見つめる。

 

「すまない、少し遅れた。」

 

後ろからリヴェリアの声が聞こえる。

 

「いや、大丈夫だ。まだ姿は見えていない。」

 

全員が揃い、何時でも戦えるよう各々準備をする。

段々とコツコツと足音が聞こえ始めると同時に全員が自身の武器を握りしめる。

 

そして姿を視認する。

それと同時に全員は固まった。

 

ーーーーーーーーーー

 

《主様、出口の前で7人が待機してます。》

 

ふむ?どうして?

 

《気が緩んでオーラが少し出ているからかもしれませんね》

 

えっまじ?

 

《大マジです》

 

なんで言ってくれないんだよ!

 

《てっきりわざとだと思っておりました》

 

くそぅ。

こりゃ、敵だって思われたかな?

何とか弁明…というか話聞いてくれると嬉しいんだけどなぁ

 

やっちまったものは仕方がない。

このまま行くか

少し足取りは重いが、初の接触となるので少し気分が高揚する。

一応念の為、素顔を見られないよう抗魔の仮面をしていくことにした。

 

段々見えてくる光。

そして最後の1段を登るとそこに広がっていたのは灰色の大樹林。

自国では中々見ない光景に少し目を奪われる。

 

ただそう奪われてもいられない。

目の前に武器を構え臨戦態勢の彼らに話を聞かねば。

 

「君は一体何者だ?」

 

俺が声をかけようとした時金髪の少年から声をかけられる。

 

言葉がわかるぞ!

でも、何も分からないのに変に何かを言ってもなぁ…

 

「えっと…このダンジョンから出ようと思って上を目指してたんだ」

 

俺の言葉に一同は目を見開く。

 

「本当に下から上がってきたのか?ひとりで」

 

緑髪のエルフのお姉さんが話しかけてくる。

この世界にもエルフって居るのか!

 

《…》

 

「えっと、そうだけど…あの、なんであなた達はそんな臨戦態勢なのかお伺いしても…?」

 

俺はシエルからの無言の圧力を無視して問うた。

 

俺に敵意がない事を察すると金髪の少年が手を上げみんなを楽にさせる。

 

「いや、すまない。強烈な気配がしたもので下の階層からモンスターが上がってきたのかと思ったんだ。僕はロキファミリアの団長をやっている。フィン・ディムナだ」

 

えっと…ファミリア?

なにそれ

じっとこちらを見てくるフィン

自己紹介しない訳にはいかないよね

 

「えっと…冒険者のリムル・テンペストです」

 

「どこのファミリア所属か聞いてもいいかな?」

 

「あはは…えっと…内緒で」

 

このままだと色々根掘り葉掘り聞かれそうだな

最初に接触する相手ミスったかも

 

《辺に勘繰られる前に地上に出ることをおすすめします。》

 

「ちょっと急いでるんでまたどこかで!」

 

俺はそう言うと反対にある上への階段前に転移した。

 

「き、消えた…?」

 

その場にいた7人は突然の出来事に何も出来ず、呆然と立ちつくした。

 

 

 

 

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