暴走族「関東連合」の元メンバーでカンボジアを拠点とした特殊詐欺グループのトップとみられる男が逮捕されました。
タイから移送され逮捕されたのは「関東連合」元メンバーの冨沢こと山口哲哉容疑者です。
山口容疑者は2022年9月、仲間と共謀し大阪市の女性に「医療費の還付金を受け取れる」などと嘘の電話をかけ、約30万円をだまし取った疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと山口容疑者は、カンボジアを拠点とした特殊詐欺グループのトップとみられるほか、首都プノンペンにあった日本料理店の実質的な経営者で、特殊詐欺グループの拠点に弁当を配達していたとみられています。
山口哲哉容疑者は8日に記者とのやりとりで、詐欺には関与していたか問われ「本当にしていない」と話、詐欺グループの幹部という話には「幹部じゃない。弁当出してただけですよ」と答えていました。
カンボジアでは2022年以降、複数の特殊詐欺の拠点が摘発されていて、山口容疑者は3月、逃亡先のタイで拘束されていました。
警察は山口容疑者がカンボジアのほかベトナムでも主導的な立場で特殊詐欺に関わっていたとみて調べています。
また警察は、同じく関東連合の元メンバーで国際手配されている見立真一容疑者について、山口容疑者が何らかの事情を知っている可能性もあるとみて調べを進める方針です。
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