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赤毛のアンを比較してみて・・・

本棚を覗いて見たらそれぞれ翻訳家の違う
「赤毛のアン」が5冊見つかりました。

本はもっとありますが、翻訳者は5名ということで。

Img_4948

左上から篠崎書林から発行された谷詰則子先生。
その右は原書房から発行された山本史郎先生。
左下は新潮文庫から発行された村岡花子先生。
その隣は文春文庫から発行された松本侑子先生。
そして講談社文庫から発行の掛川恭子先生です。

大体「赤毛のアン」の翻訳本はとても沢山出版
されていると聞いたことがあります。

それで、ハタっと気付いたのがそれぞれの翻訳家で
どんな違いがあるのかと言うことです。

勿論、全文を比較するのはとても無理なので、
私が一番気になる、アンがつけた名前の
光をうけて輝く湖、それから興奮して叫んだ
花が咲き乱れる白い道のこと。

翻訳家だけではなく、私が大好きなアニメ
も加えてみました。

 

White Way of Delight.

村岡花子訳 「歓喜の白路」

掛川恭子訳 「喜びの白い道」

松本侑子訳 「歓びの白い路」

山本史郎訳 「喜びの白い道」

谷詰則子訳 「歓喜の白い道」

アニメ   「喜びの白い道」



—the Lake of Shining Waters.

村岡花子訳 「輝く湖水」 

掛川恭子訳 「輝く湖」 

松本侑子訳 「輝く湖水」 

山本史郎訳 「輝ける波の湖」

谷詰則子訳 「輝く湖水」

アニメ   「きらめきの湖」

 bosom friend

村岡花子訳 「腹心の友」

掛川恭子訳 「宿命の友」

松本侑子訳 「腹心の友」

山本史郎訳 「心の友」

谷詰則子訳 「腹心の友」

アニメ   「心の友」

そして、アンがダイアナと誓いの言葉を結んで
帰って来た時のマリラの問いの部分。


‘Well, did you find Diana a kindred spirit?’ asked Marilla

村岡花子訳 「どうだったね、ダイアナとは
      気が合ったかね?」

掛川恭子訳 「どうだね、ダイアナは『相呼ぶ魂』
      だったかね?」

松本侑子訳 「どうだね、ダイアナは心の同類だった
      かい?」

山本史郎訳 「どう?ダイアナは『親しい魂』だった?」

谷詰則子訳 「どうだったね、ダイアナとは気が
      合ったかね?」

アニメ   「どうだったね、ダイアナとは馬が
      合ったかね?」

 

そして、マシューの話し出す時のクセ。

Well now,

村岡花子訳 「そうさな」

掛川恭子訳 「その なんだ」

松本侑子訳 「そうさな」

山本史郎訳 「そうさな」

谷詰則子訳 「はて」

アニメ   「そうさのう」

ということでした。

 

大体において、それほど違いはありませんが、
ちょっとずつわずかに違う部分があったり
しますね。

それぞれ、好みもあるでしょうが、皆さまなら
どの訳が気に入りましたか?そしてもし自分で
だったらどんな風に訳したいですか?

もっと、様々なシチュエーションでの訳も
違いがあるでしょうし、全てを比べるのは
とても無理だと思いますが、如何だったで
しょうか?

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コメント

私は、村岡花子さんと松本侑子さんの訳のを読みましたが、若い時に初めて読んだのが、村岡花子訳なので、その呼び方が慣れていて親しみやすいですね。マリママさんはこんなにたくさん読んだのですね。さすが!

投稿: ひろこ | 2023年2月12日 (日) 20時39分

Hirokoさん、ありがとうございます。

やはり、私たちの年代は村岡花子訳に親しんで来て
いますよね。
そこがアンの入り口でしたものね。

一応、私って凝り性なので、結構読んでるんですよ。
後で本棚を見たらまだ2冊違うのがありました。(;^ω^)

投稿: Bettyママ | 2023年2月12日 (日) 21時36分

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