大阪・関西万博 テストラン中に基準値超えメタンガス検知
大阪・関西万博の会場の地下空間で6日、基準値を上回るメタンガスが検出されたことがわかり、博覧会協会は測定の場所と回数を増やすなどして対策を強化することになりました。
大阪・此花区の万博会場では6日までの3日間、来場者を招いて運営上の課題を最終確認する「テストラン」が行われていて、来場者の1人が6日夕方、会場に検知器を持ち込んでメタンガスを測定し高い濃度を検知したと消防に通報しました。
消防と博覧会協会が検査したところ、会場北西部の「グリーンワールド」と呼ばれる区画の地下空間で、爆発する可能性が高まるとされる基準値を上回るメタンガスが検出されたということです。
博覧会協会によりますと、30分ほどの換気でメタンガスは検出されなくなったということです。
同じ区画では去年3月、地中から出たメタンガスに工事の火花が引火して爆発事故が起きていて、博覧会協会はこの区画で▽建物は地下にファンを設置して強制的にガスを排気したり、▽屋外の地下空間では定期的に測定や換気をするなど再発防止策をとってきました。
この地下空間も再発防止策の対象で6日の朝8時の時点で測定した際はメタンガスは検出されなかったということで、博覧会協会は1日1回だった測定を3回に増やし、測定場所を2か所から7か所に増やすことにしています。
博覧会協会の高科淳 副事務総長は「メタンガスは地下で検出され、地上に出ると霧散して危険性はなくなるので直ちに危険ではないが来場者の安全のため念には念を入れて対策していく」と述べました。