おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

福岡県久留米市 : 田主丸の町並み (1)

まちの開祖の往生観である「我極楽世界楽生(我楽しう生まる)」が転じて「たぬしまる」。

楽しく心のままに…そんな精神を受け継ぐまちを歩いた。

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田主丸、まったく馴染みがない。

もちろん地名と位置ぐらいは知ってはいるし、特産品もなんとなくわかる…けど福岡県のこと、久留米より向こう(南西側)はよく知らないのだ。

大牟田とか八女とか柳川の市街地あたりはまだなんとか…大川は高級家具、広川とか八女の山間部はほんとに知らない。なんか面積以上に広く感じるんだよな、福岡県…

 

というわけで(どういうワケだ)、やってきました田主丸。

冒頭に書いたようにまちを開いた大庄屋の菊池丹後が唱えた「楽生」の観念から「たのしまる」と呼ぶ人も未だに多いとか。

まぁ義母が温泉行きたいと言うので、妻と3人でドライブがてら訪れたワケです。

 

ドンッ!いきなりクライマックス!

田主丸といえばこの駅舎でしょう。

しかしなぜ河童…?

諸説あるらしいのだが、ひとつは中国大陸出身の九千坊河童が家来を率いて熊本県八代市球磨川に移り住み悪さを働いていたが、肥後藩主の加藤清正の討伐に遭い筑後川に逃れ、以降は水天宮の御護役として領民を水害から守る事を誓ったとする説。

もうひとつは壇ノ浦の合戦に敗れた平家一族が筑後川流域に逃れ、清盛(巨瀬入道)の怨念が化けたとする説など。

古来より筑後平野を流れる筑後川は暴れ川として有名で、その性質からの水神信仰と河童伝説が結びつき発展したのだろう。

 

 

うーん、かわいい。

まちじゅうに河童のモチーフが散りばめられているので、河童ファン(?)にはぜひとも訪れてほしいところだ。

 

 

散策の前に駅前の食堂で腹ごしらえ。

コロッケ定食をいただく。

 

駐車場には可愛らしくて人懐っこいネコチャンたちがいっぱいいましてね。

 

 

妻と義母はシャレオツなお団子屋さん兼カフェでお茶してるというので、小一時間の自由時間をいただく。

 

 

その素敵なお団子屋さんが入っている建物は、どうやら製氷工場のようだ。

 

 

立派な店構え。

 

 

滑り台…かと思ったら氷を軽トラの荷台に載せるためのスロープのようだ。

 

 

海辺のまちに住んでいるので、漁港などで船に氷を入れるために上から落とすシステムは知っていたのだが、山間部だとこうなのかと感心する。

 

 

海鼠壁を持つ町家建築。

 

 

かわE看板。

 

 

あ、なんかいいなこの店。

真っ赤なのれんがアクセント。

 

 

宿場町だった頃の建築物が多く見られる。

 

 

かわE…んだけど少し狂気を感じる…。

 

 

ねこちゃ。

 

 

例によってまったく下調べ無しなので、どのあたりが中心地なのか全くわからないが、とりあえず気の向くまま歩いてみる。

 

 

かっぱっぱ!

え…それどういう感情のときのポーズ…?

 

 

おや、旅館跡かなと思ったら…

 

 

うっすらと「えびす湯」と読み取れる。

銭湯跡かぁ。

 

 

いつ頃まで営業されてたのかな。

 

 

すぐ向かいにはドかっこいい近代建築が。

 

 

旧田主丸郵便局(ライフショップのだ)。

水平基調の直線によって構成された質実剛健さに、控えめな装飾がアクセントを加える。

 

 

主張の強いファサードを、ほんの少し和らげる意匠。

近代建築があるまちだとは知らなかったので、思いもよらず見つけることができてラッキー😊

 

ちょんまげ建築もある。

 

 

窓がかわいい進物屋兼青果店

 

 

ふらふらしていると商店街を発見。しかもアーチ付きじゃん!

 

 

くぐります。

 

 

穏やかな昼下がり。

 

さて、今回はここまで。

それでは。

つづき

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