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正式タイトルは『Déraciné』ですが、機種依存文字が含まれるためページ名は『Deracine』で代用しています。


Déraciné

【でらしね】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 PlayStation 4
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元 SIEジャパンスタジオ
フロム・ソフトウェア
発売日 2018年11月8日
定価 3,000円(税別)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B (12歳以上対象)
廉価版 Value Selection:2020年2月14日/1,990円(税別)
判定 良作
備考 PlayStation VR専用ソフト
PS Moveコントローラー×2必須
フロム・ソフトウェア共同開発作品
Demon's Souls / Bloodborne / Deracine
PlayStation Studios作品


概要

SIEジャパンスタジオとフロム・ソフトウェアが送るPSVR専用のアドベンチャーゲーム。
SIEとフロム・ソフトウェアがタッグを組んで開発するゲームは『Bloodborne』以来である。
本作を遊ぶにはPSVRだけでなくPS Moveコントローラーも2本必要なので注意。


特徴

  • プレイヤーは「妖精」となって、時間の止まった世界の中を行動していく、アドベンチャーゲーム。
    • プレイヤーとなる妖精は作中の登場人物とは会話はできず、登場人物も妖精を視認することはできない。
      • ただし、後述のものなどへの干渉などの行動によって、登場人物からは妖精という存在は認知されている。
    • 妖精であるプレイヤーの右手には生命を移し替える赤い指輪、左手には時間軸を移動する青い指輪がはめられており、それらを使用して物語を進行させていく。
    • また、妖精は猫が苦手であり、猫がいる場所は通ることができない。

評価点

  • 高水準なグラフィック・音楽によって作られる良質な雰囲気
    • PS4・PSVRとしては、グラフィックは高水準。登場人物である子供たちも可愛らしく、イノセンスな雰囲気にVRで浸ることができる。
    • BGMも作中の雰囲気に合った、儚くも心優しい雰囲気を醸し出している。
  • ストーリーも良質
    • 童話調の雰囲気で、学校で暮らす少年少女たちを舞台に進んでいくため、自然とプレイヤーに癒しを与えてくれる。
    • 特徴で「時間軸を操る指輪」が出てくることから何となく察することができるかもしれないが、本作はタイムリープものとなっている。ネタバレになるため詳細は伏せるが、時間や生命を操る妖精と登場人物たちによって紡がれるストーリーは評価が高い。
  • VR酔いしにくい工夫
    • 移動はポイント移動となっているため、VR酔いを引き起こしにくい。
    • 本作のジャンルはアドベンチャーであり、アクションやシューティングなどのように、瞬発力を求められないため、プレイに支障は殆ど出ない。
      • もっとも、PS Moveコントローラーにはアナログスティックが搭載されていないため、このような移動方法になってしまうのは、ある意味必然ではあるが。

問題点

  • 進行するためのヒントが少なく、人によっては詰まりやすい箇所がいくつかある。
    • 雰囲気を壊さないためなのか、具体的な謎解きのヒントが提示されないため、人によっては謎解きで詰まりかける可能性もある。
    • とりわけ、最終盤のとあるシーンにおいては、プレイヤーの取るべき行動がわかりづらい。
      + 最終盤シーンのネタバレ
      • 最終盤、序盤のチュートリアルと同様に「金の枝を見つけて取ると赤い指輪が手に入る」のだが、この際、金の枝を持った登場人物が老いて(恐らく死亡して)しまう。
      • そして、この時に序盤のチュートリアルと同様に聞こえる「赤い指輪を右手につけろ(要約)」というナレーションの通り、自分の右手に指輪を付けてしまうと、ゲームの最初からやり直しとなってしまう
      • では、この場面で取るべき正しい行動は何かというと、「貰った指輪を金の枝を持った登場人物の手にはめて、指輪を返す」というもの。
      • 「指輪を返す」という具体的なヒントが無い上に、チュートリアルで指輪を自分の手にはめた固定概念から、ナレーションの指示そのままに自らの手に指輪をはめてしまう罠にはまってしまいがち。
  • プレイ時間は6~8時間程度と結構短め。
    • 定価3,000円という価格と、この時期のPSVRのゲームとして見れば割と普通なボリュームではあるが、人によっては物足りなさを感じてしまう。

総評

フロムらしからぬ、温かくもミステリアス、かつイノセンスなVRアドベンチャーゲームである。
それ自体は決して悪くはなく、むしろ良いものではあるのだが、往年のフロムファンからすると、「求めていたものと違う」という感想が出てきてしまう可能性は否めない。
VRアドベンチャーゲームとはいえ、雰囲気ゲー的な趣が強めの作品でもあるため、「フロム・ソフトウェアが開発に携わった」という事実は一旦忘れるべきだろう。
PSVR専用かつPS Moveコントローラーが2つ必要という、プレイハードルの高さ故に、今から購入しようと思う人は多くないだろうが、興味があれば是非とも手に取ってもらいたい一作である。

最終更新:2025年01月11日 22:00