東京都立大学、若手研究者の給与年100万円引き上げ
東京都立大学は2025年度、若手研究者の給与を独自に年間約100万円増額する。同大学で雇用している日本学術振興会特別研究員の「PD」と「RPD」が対象。同大学で進めている「研究力強化推進プロジェクト」の一環とし、若手の待遇改善により研究者の採用力強化につなげる。
都立大が独自の待遇改善策として給与を月額36万2000円から44万6000円へ引き上げる。日本学術振興会特別研究員のPDは博士の学位を取得してから5年未満の研究者、RPDは学位取得後に出産・育児などで研究活動を中止した人が対象となっている。
同大学は博士課程をめざす学生への経済的支援の拡充も実施している。担当者は「経済的な不安から博士課程に進まない学生が日本には多い。若手研究員の処遇改善などを通じて不安なく研究ができる体制を作りたい」とコメントした。