他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 川崎に6年ぶり新しい市立小学校 大規模マンション増で幸区に「新小倉小」

川崎に6年ぶり新しい市立小学校 大規模マンション増で幸区に「新小倉小」

話題 | 神奈川新聞 | 2025年3月21日(金) 05:00

4月に開校する川崎市立新小倉小学校=同市幸区

 大規模マンションの開発で人口が急増する川崎市幸区新小倉に4月、市立新小倉小学校が開校する。20日には竣工(しゅんこう)式と内覧会が開かれ、地域住民や教育関係者ら約3600人が新たな学びやの誕生を祝った。

 115校目の市立小学校で、小杉小(中原区)以来、6年ぶりの新設となる。小倉小と東小倉小の学区を分割し、初年度は全17クラス、約540人の児童が通う予定。市内で初めて午前5時間授業を採用する。

子どもの心を落ち着かせるカームダウンスペース=川崎市幸区の市立新小倉小学校

 校舎は、鉄骨造りの4階建て(延べ床面積1万7660平方メートル)。普通教室や特別教室にはプロジェクターが常設され、GIGAスクール構想に基づき配備した学習用端末が有効活用できる。木材がふんだんに使われ、興奮した児童を落ち着かせる「カームダウンスペース」も低学年と中学年フロアに用意した。

 2030年には約1200人超の児童が在籍する見込みで、最大で45教室まで増やせるようになっている。民間のプールを利用する前提で、校内にはプール施設は整備していない。

 地域防災の拠点としても活用が期待され、15基のマンホールトイレを設置。避難所となるアリーナ(体育館)には空調を完備した。

敷地は約80億円で購入し、総事業費は約99億円