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宮城・登米の米谷小、米川小、錦織小、150周年超の歴史に幕 4月から東和小に 各校で閉校式、花火などで思い出づくり

米川小の昭和期の校旗や表札を通じて母校の歴史に触れた児童ら

 児童数の減少に伴い統合される登米市東和町の米谷小(児童61人)、米川小(57人)、錦織小(57人)の閉校式が21、22日に行われた。各校最後の児童と保護者や地域住民らが出席し、150年を超える歴史に幕を下ろす瞬間に立ち会った。3校は4月、東和中の校舎に併設する形で「東和小」として新たに出発する。

 米谷小と米川小は21日に式を開いた。米谷小では、昭和30年代に1000人を超す児童が在籍した歴史が伝えられた。児童代表で6年の山内こころさん(12)は家族3代で通学したことに触れ「誇りに思う。学校の思い出はいつまでも心に残る」と感謝した。

 米川小では、児童代表で6年の亀卦川友愛さん(12)が「自然を守る大切さを学んだ。田植えや学校林の授業は、豊かな山と川に囲まれた米川小だからできた」と振り返った。会場には、昭和期の校旗や国民学校時代の表札が展示され、学校の歩みを振り返った。

 錦織小の式は22日にあった。佐藤爽太さん(12)、千葉光莉さん(12)、及川愛奈さん(12)の6年生3人が児童を代表し、運動会や学習発表会での思い出を語った。夕方には公民館関係者など地元有志で3000発の花火を打ち上げ、思い出深い母校と別れを惜しんだ。

 3校はいずれも1873(明治6)年に開校した。

米谷小の校歌を斉唱する児童ら
錦織小近くの総合運動場から打ち上げられた花火

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