岐阜市が初めて設置 小中一貫の義務教育学校が開校

少子化を受け、岐阜市が初めて設置した小中一貫の義務教育学校が7日開校し、記念の式典が開かれました。

岐阜市加野に開校した「藍川北学園」は、少子化による児童や生徒の減少などを受け、岐阜市が地元の小中学校を統合した初めての義務教育学校です。

7日の開校式には入学前の1年生を除く子どもたちおよそ200人が出席し、河合美佐子校長が「学びたいことを教室以外のいろいろな場所で自由に学べる学校です。わくわくがいっぱいの学校を地域の方と作りましょう」とあいさつしました。

また、子どもたちを代表して、9年生の山田俊治さんが「これまでの学校の伝統や、よさを受け継ぎ、みんなで力を合わせて新しい土台を作っていきましょう」と抱負を述べました。

藍川北学園は統合前の中学校を改修して利用し、黒板はすべて撤去して壁一面をホワイトボードに交換したほか、低学年の安全を考えて階段の両側に手すりをつけ、高学年の机は可動式にするなど、小中一貫校ならではの対応を取ったということです。

岐阜市は来年4月に2校目の義務教育学校を開校するということで、市の教育委員会は「児童や生徒数の減少が著しいほかの学区については、開校した義務教育学校の成果を検証しながら考えていきたい」としています。

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