Taj 多事

2009

 
 

きのうの夜は,月曜の天気予報で夜の体感気温が47℃と予想されていた晩であった.ところが金曜日が近づくにつれて,予想気温は下がり続け,きのうの朝には日中の最高気温は38℃になっていた.しかし,土曜日になって金曜日の記録を確かめると最高気温は42℃.寝る前のベッドルームの気温は43℃.


日曜も同じで,土曜の予報では最高気温38℃だったけど,実感気温はどうやったって40℃を超えている.『ガンディーとタゴール』(森本達雄)の中に,「インドの盛夏の真午どきといえば,連日四十度を越す炎暑が続き,「ロー」と呼ばれる熱風が吹きすさび,人びとは外気を避けて家の扉や窓を閉め,じっと息をつめるようにして,いくらか気温の下がる日没を待つといった,日本ではちょっと想像のできない猛暑」(17頁)という一文がある.あのドライヤーの熱風のような風は「ロー」っていうんですね.それと熱い外気を入れないように窓を閉めるわけですか.どうも風通しがよいようにと,日曜の真午には窓を全開しておりますが,熱さを招き入れていたわけですね.寝る前の寝室の気温はついに44℃.さすがに4時過ぎまで30分おきに目が覚めてしまった.


なんだか,こちらの天気予報は最初に熱いぞーと脅かしておいて,だんだん暑いぐらいになり,やっぱり熱いに戻るというパターンを繰り返している.それでも最低気温は,30℃を下回るようになってきた.今月中には雨季に入る.今度はジメジメとした暑さになるようだ.それよりの流れないドブの中味が道中に湧き出て来るかと思うと,そっちの方がよっぽど憂鬱だ.


こちらのドブは,ゴミ箱と便所も兼ねていつようなところがある.セナさんまで,こればっかりはみんな直す気がないからしょうがないよなんて言っている.そんなはずはない.ガンジーだってタゴールだって独立を勝ち取るためには,権利を要求するのに相応しい義務の遂行と,宗教とカーストの差別を忘れ,不衛生な習慣を改めるように説いていた(森本達雄『ガンディーとタゴール』,86頁).そして,インドの大衆もそれを実行した時期があったはずだ.汚したって不可触民が掃除してくれるなんていう差別を前提した責任逃れが,今の現状ではないだろうか.どうみたって,attitudeの問題だ.大学生に起ち上がってほしいなー.




/6のデリー天気予報 最高気温37℃、最低気温24℃、やや曇

/6のデリーの天気 最高気温42℃、最低気温32℃、平均気温37℃

/6の東京の天気 最高気温23℃、最低気温18℃、平均気温20℃


/7のデリー天気予報 最高気温38℃、最低気温22℃、やや曇

/7のデリーの天気 最高気温41℃、最低気温31℃、平均気温36℃

/7の東京の天気 最高気温27℃、最低気温19℃、平均気温23℃

 

ロー

09/06/07