ベル「こんなところに来るなんて、どうしたの?」
私は一瞬、言葉が詰まった。
ここまで、いくつものファミリアに頼んだけど、すべて断られていたから。
「え、えっと……私、ファミリアを探してて……最後にここを見に来たの……」
ベル「ファミリアを? でも、君……まだ子供じゃ……?」
やっぱり、そう言われた。
でも、もう慣れてる。
「私、10歳だけど! 本気で冒険がしたくて、オラリオに来たの!」
(もし可能ならモンスターと仲良くなれる調教師――ううん、“モンスターマスター”になれたら……)
心の中で、そう願いながら。
ベルさんは目を丸くして、それから少し困ったように笑った。
ベル「君みたいな小さな子がここに来るなんて思わなかったな。でも――」
「ダメ……ですか?」
気づいたら、私はずっと大事にしていた『テリーのワンダーランド』の本をベルさんに差し出していた。
「私は、この本みたいにはいかないかもだけど……
戦うだけじゃなくて、いろんな出会いをして、一緒に笑ったり、冒険したり……そういう冒険がしたいの!」
ベル「……」
ベルさんは黙ったまま本を受け取り、ページを少しだけめくると、やがてパタンと閉じて――優しく笑った。
ベル「……うちの神様に、会ってみる?」
「えっ、いいの!?」
ベル「うん。……僕も夢を追いかけて、オラリオに来たからね」
こうして私は、小さなファミリアの扉を開けた。
中には、黒髪に青い目の小柄な女性――ヘスティア様がいた。
ヘスティア「あれ? 忘れ物? ……その子、どうしたの?」
緊張で喉がカラカラになりながらも、私はベルさんに話したのと同じ夢を、ヘスティア様に伝えた。
そして――
ヘスティア「うん、いい夢だ! よし、君をうちのファミリアに迎えようじゃないか!」
こうして、私はヘスティア・ファミリアの一員になった。
ヘスティア様の指が、私の背中に恩恵(ファルナ)を刻む――
その瞬間、私の旅が本当に始まった。
ヘスティア「?!」
ベル「神様? どうしたんですか?」
ヘスティア「……いや、ちょっと待って。ステータスを写すから……」
少し戸惑いながらも、ヘスティア様は紙にステータスを書き写していく。
ヘスティア「……これが君のステータスだよ」
私は見つめた。
そこには、私がずっと憧れていた――夢のような力が記されていた!!
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【ステータス】
テリー Lv.1
力:Ⅰ0
耐久:Ⅰ0
器用:Ⅰ0
敏捷:Ⅰ0
魔力:Ⅰ1
《スキル》
【モンスターマスター】
・仲間にしたモンスターと意思疎通を取ることができる
・「スカウトアタック」が使えるようになる
・「モンスターファーム」が使えるようになる
《魔法》
【スカウトアタック】
・特殊な魔力を体に纏わせることが出来る
その状態で攻撃した時、確率でモンスターが仲間になる
その時の攻撃で相手モンスターが傷つくことは無い
一度に与えるダメージが大きいほど仲間になる確率は高くなる
仲間モンスターを連れている場合モンスターにも特殊な魔力を付与
詠唱 「スカウトアタック」
【召喚・送還】
・モンスターを異空間にあるモンスターファームから出し入れができる
召喚する際はモンスターファームにて事前に決めているメンバー3体のみ召喚可能
詠唱 「ゲートオープン」
またモンスターの名前をつけることでその名前のモンスター一体のみを指定し召喚することができる
詠唱 「ゲートオープン + モンスターの名前」
【転移】
・異空間にあるモンスターファームへ転移する
詠唱 「トランスファーム」
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ベル「これは……!」
ヘスティア「うん、今まで聞いたこともない、レアスキルだよ。
テリー君、これが知られたら、他の神様がちょっかいを出してくるかもしれない。
どんなに親しげでも、知らない人には絶対について行っちゃダメだからね?」
「……さすがに、知らない人についていくほどバカじゃないです!」
ヘスティア「それでも心配なのさ。ベル君、君も気にかけてやってくれ」
ベル「もちろんです!」
私は――
私の名前と同じ、あの物語の“テリー”と同じ力を手に入れたんだ!
これから仲間になるモンスターたちと一緒に、私たちの冒険が始まる――
そして、これが後にオラリオを騒がせる《異端のテイマー》誕生の第一歩となる。