ダンジョンでモンスターと戦うのは間違っているだろうか


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作:アイル123321
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旅立ち


初投稿なので、色々と大目に見てください

見切り発車です


私は同じ名前の、この本の主人公に憧れている。

この本の名前は、『テリーのワンダーランド』

主人公・テリーは、精霊にさらわれた姉を救うために異世界へ旅立つ。

その旅の中で、テリーは「モンスターマスター」となり、モンスターたちと心を通わせ、仲間として共に戦いながら冒険を続けていく。

 

色んなモンスターを仲間にして、大会で優勝し、姉と一緒に帰ってくる――

私は、そんな物語に心を奪われた。

 

いつしか私も、モンスターと出会い、仲間にして、一緒に戦って冒険がしたいと思うようになっていた。

 

でも、現実は違う。

今の時代の冒険者は、創作とは違って、自分自身が前に立ってモンスターと戦い、レベルを上げ、強くなっていく存在。

モンスターと心を通わせるなんて、ただの夢物語――そう思っていた。

 

……思ってたんだ。

 

でも、この前のこと。

私の村にキャラバンがやってきて、その中の人が教えてくれたんだ。

 

「オラリオには“調教師(テイマー)”と呼ばれる冒険者がいる」って!

 

その人も詳しくは知らなかったみたいだけど、その“調教師”は、自分でも戦えるけど、モンスターを戦わせることもできるんだって――!

 

もう、その瞬間には決めてた。

私、オラリオに行く!って。

 

お父さんもお母さんも、「まだ早い」って反対してきたけど、私は毎日お手伝いを頑張って、説得も全力でした。

そのおかげで、「毎月お手紙を送ること」を条件に、オラリオ行きの許可をもらえたんだ!

 

そこからはあっという間だった。

行く日も決まり、必要な荷物やお金も準備してもらって、大事にしていた『テリーのワンダーランド』も持って――

 

そして、ついにその日が来た。

うちの村はオラリオの近くにあったから、親に送ってもらって向かった。

 

オラリオについた――

ここから、私の夢への第一歩が始まる!

 

……そう思ってた。

 

でも、私はすぐに自信をなくしてしまった。

 

ちょうどオラリオに着いた日、運悪く「怪物祭(モンスターフィリア)」という祭りが行われていた。

ガネーシャ・ファミリアが主催する、モンスターをテイムする過程を見せるイベントだ。

 

でもそれは、私が憧れた“テリー”のやり方とはまるで違った。

テリーは「スカウトアタック」っていう、相手を傷つけない不思議な技でモンスターと心を通わせていた。

だけど、この祭りで見たのは、モンスターを本当に傷つけて、弱らせて、従わせていた。

 

――こんなの、私がなりたい“モンスターマスター”じゃない。

 

私は、モンスターと仲良くなりたいんだ……!

 

でも、周りに聞いてみても、モンスターをテイムしているのはガネーシャ・ファミリアくらいで、他のファミリアはモンスターを倒すばかりらしい。

 

宿を探したり、ギルドでファミリアの情報を聞いたりしてる間に、怪物祭でテイム予定だったモンスターが脱走して、冒険者たちがそれを追いかけて大騒ぎになったりと……。

 

もう、初日から色々ありすぎて、ぐったりだった。

 

そもそも私は、ファミリアに入らないといけないのか?

でも、ファミリアに入らなきゃ生きていけないっていうし――

いろんな考えが頭の中をぐるぐるして、気づいたら泊まった宿で寝ちゃってた。

 

翌朝、ギルドでもう一度話を聞いたら、まず驚かれた。

「10歳でファミリアに入りたいなんて正気か?」って顔だった。

 

それでも、私はダンジョンでモンスターを見てみたいし、もしかしたら……神の恩恵(ファルナ)で、何か特別な力をもらえるかもしれない。

 

一生懸命説明したら、渋々だけど、ファミリアの情報がまとめられた冊子をもらえた。

 

それから私は、その冊子を片手に、いくつものファミリアを回った。

でも、どこに行っても「子供すぎる」と断られてばかりだった。

 

そして最後に残ったのが――

最近できたばかりで、団員が一人しかいないという「ヘスティア・ファミリア」。

 

……正直、拠点の見た目からして他とぜんっぜん違う!

これまで見てきたどのファミリアとも雰囲気が違いすぎて、私は戸惑って入口でオロオロしていた。

 

すると、拠点の中から一人の青年が出てきた。

 

白い髪に赤い目。

どこか兎を思わせるような雰囲気で、年齢もあまり離れていなさそうだった。

 

「行ってきます」と言いながら出てきたその人は、立ち尽くす私に気づいて声をかけてきた。

 

「こんなところに来るなんて、どうしたの?」

 

――これが、私と“ベルさん”との初めての出会いだった。




今回は一人称?になってますが次があれば次からは普通にしたいと思います
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