「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
昨年10月から郵便料金が値上がりしたせいでしょうか。めっきり郵便物のスタイルが変化して来たと感じます。連絡が殆どメールになったのは数年前から徐々に移行した結果ですが、現在は100%と言えます。
現在ハガキは文章が二の次で、デザインされた形に必要な情報を配置するというDMや、イラストでメッセージを伝えて一言手書きが添えられているといった具合です。封書の手紙はまれで、レターパックといった、厚さや重さの制限はあるものの、既に用意されたパッケージ形式が重宝がられています。
そんな中、珍しく分厚い封書が届きました。「国境なき医師団」からの活動報告です。
「心の中にはいつも子供たちの笑顔と皆様に託された想いがあります。」と手書きされ、小児科の女医先生がリポートを寄せておられました。
アフガニスタンでの、栄養失調の子供たちの治療に当たる日々を書かれ、「戦争は終わらない。私はそれでも前に進みたい。大好きな子供たちの笑顔を守りたい。諦めません。」という決意の言葉でリポートは結ばれていました。先生がしっかりと現実を受け止め、その上でより良い方へと勇気を持って前進なさる様子にとても感動しました
封書は50グラム迄同一料金になった為、以前より沢山の資料が同封されていて、世界で奉仕なさる医師団の活動が良く解りました。50グラムなら、思い切って長文の資料も送れると気付き、郵便物に対しモヤモヤしていた気持ちが晴れ、世の中の変化を見守り現実を受け止める姿勢が必要と気付きました。
翻って近年の気候変動や災害、政治不安、世界の紛争に対しても、事実を受け止め、勇気を持って対策に向かう事が大切だと思います。