バフェット流「債券投資」の真髄
「長期視点で優良株式を買う」イメージの強いウォーレン・バフェット。実は、過去に何度も債券投資を行っています。バフェット氏がどのような基準で債券を選び、どのタイミングで購入しているのでしょうか。
結論からいうと、3カ月または6カ月の米財務省短期証券(Tビル)を買うことが多いようです。Tビルは極めて換金性が高いため、現金の代わりにTビルで保有しています。また、米国では高インフレ対策で政策金利が引き上げられた影響から、Tビルの利回りは4.7%となっています(2024年9月30日時点)。
バフェットの投資哲学は「タイミングが来たときだけバットを振る」。株式に割高感があり、適正価格で買える良い企業がなければ、債券投資を検討します。
例えば、1999年のITバブルの際は、株価が急騰しすぎと判断して、現金や債券で資産を守りました。2024年9月時点でも、債券投資額が3000億ドル(45兆円)と株式投資額を上回っています。
個別なら短期債か変動金利の長期債
それでは私たちは、どのように債券を組み入れればよいのでしょうか?
「金利上昇=株式を売って全てを債券に移す」といった単純な話ではありません。バフェットは、株式の割高局面や不透明な市場環境では、良い株式(ハイリスク)を保有しながら、換金性が高く低リスクの短期債券(ローリスク)を活用しています。
ハイリスクとローリスクを組み合わせることで、金融危機など極めて重大で予想外の出来事に対応しているのです。ずっと相場を見たり、予想したりする時間がない私たちも参考にしたい戦略ですね。
ただし、新NISAでは個別債券を直接購入できません。代わりに債券型のETFや投資信託を活用して債券投資ができます。個別債券と債券ETF・投資信託のメリット・デメリットを図表3にまとめたので、参考にしてください。
金利上昇局面では、個別債券は短期債か変動金利の長期債がよいでしょう。
次にリスク許容度診断をして、自分に合った資産配分(アセットアロケーション)を知り、各資産の割合に応じて商品を選んでいきます。詳しくは、こちらの記事の3ページ目を参考にしてください。

