自分の信じていたことと現実がかけ離れていて、つらいですよね。現実を受け入れるのが難しいのも当然です。長年中居くんを信じ、好きでいて、彼があなたの一部だったからこそ、その思いが強ければ強いほど、彼の性暴力なんて信じられないでしょう。
あなたの心は傷つき、壊れそうになっていて、目の前の事実や現実を捻じ曲げてでも、これ以上傷つかないように必死に心を守ろうとしているのです。そして現実を信じたい方向に解釈することで、自分の心を保とうとしているのでしょう。
「なんで私が言ってることが正しいのに、みんな分かってくれないんだろう」と混乱していませんか?
それは、あなたが自分を守るために作り出した現実と、他の大多数の人が見ている現実が離れてしまっているからです。
あなたの姿は周りから見ると正しくなく、違和感がある。だから「あなたの解釈は間違っていて、これが正しい」と、多くの人が否定しに来ます。
でもそのことであなたはさらに傷つき、苦しくなっているように思います。
中居くんを守りたい気持ちは痛いほど分かります。信じたい、守りたいと思いますよね。でも、中居くん自身が起きた事実を語らない限り、あなたがどれだけ彼を守ろうとしても、真実は分からず正義を信じる人たちから否定されるばかりです。
あなたが守りたいのは中居くんだけでなく、この出来事で傷ついた自分の心なのではないですか。もうこれ以上傷つきたくない、助けてほしい、私もそうです。
中居くんは話さない決断をしたのであれば、中居くんを守れるのは、もう彼自身しかいません。
だから、中居くんを信じつつ、自分の心がこれ以上傷つかないようにすることも考えてみてほしいです。
あなたが中居くんを好きでいることは、誰にも否定されません。その気持ちは、中居くんがどんな行為をした人であっても、あなたの心にあって良いものです。誰にも奪えない、大切な気持ちです。
あなたが今回のことを受け入れらないのは、それだけ、中居くんのことが大切で、自分の人生と一体化するぐらい大事な存在だったからではありませんか。
それが伝わってくるから、きっとそうせざるを得ないくらい傷ついているであろう今のあなたを見ていて少し辛くなってしまいました。
あなたは今、あの報告書を読み、女性側の言い分ばかりが通り、中居くんが一方的に糾弾されているのが辛いと感じているでしょうか?
しかし、引退したことも何も言わないことも、中居くん自身の選択です。実際、なぜ言わないのか、どう思っているのかは、中居くん本人にしかわからないことです。
だから、中居くんを想うときには、「私の心の中の」中居くんは〇〇だと前置きをつけて考えてみるのはどうでしょうか。
たとえば、「私の心の中の」中居くんは世間から一方的に言われて嫌だと思っている。「私の心の中の」中居くんは、こんなことになってしまって最悪だと思っている。「私の心の中の中居くん」は今の状況を許せないと思っている、といったように。
そして、同時にでも「実際の」中居くんはどう思っているのだろう、わからないなということを頭の片隅に置いておけるといいかもしれません。
あなたと、あなたの中の中居くん、そして実際の中居くんを切り分けて考えることができれば、心の負担も少し軽くなるのではないでしょうか。
「中居くんがいなくなって悲しい、傷ついた、怒ってる、しんどい」と感じることも、声に出して良いんですよ。その理由を考えたくなる、求めてしまう気持ちも自然です。それは、傷ついた自分を納得させ、少しでも回復しようとする心の動きです。でも、「相手が悪い」「誰かが悪い」と無理に思い込まないと耐えられない、どうしても批判を口にせずにはいられないなら、あなたの心はかなりの緊急事態です。
被害者の女性を批判する気持ちを抑えきれず発信してしまったら、被害者の女性をもっとさらに傷つけることになってしまいます。報告書への批判は、間接的に被害者の女性を批判する形になってはいないでしょうか。また、性被害を否定することは、同じように性被害にあった人たちを傷つける空気を作ってしまいかねません。
これは例え話ですが、あなたを痴漢した人がいたとして、その擁護者から「もっと早く出て空いている電車に乗れば防げたのでは?」「同じ女性ですが私だったら鞄を後ろにして痴漢されないように自衛するので、そうしなかったあなたのことは理解できません」と言われたらどう思いますか?なんで被害にあった私が、関係ない人にそんなことを言われなくてはならないの?とさらに傷つきませんか?
このような性被害やセクハラの話しをしたり、されたりしたことはないですか?
この問題はどこか遠い世界の出来事ではなく、あなたの日常とも地続きです。
優しい中居くんが女性がこれ以上傷つくことを望んでいるとは私は思えません。世間も被害者を批判する行為は許しません。だから、被害者にも責任があるような物言い、二次加害になる発言には、刃物のような言葉が飛んできます。
もし、中居くんのことと痴漢は全然違う!と思うようであれば、そう思わないと生きていけないほど、あなたの心は追い詰められているんだと思います。
テレビ局が悪い?それはそう。でもTVが中居くんを出してくれたから中居くんを見れた。私たちもそれを喜んでいたはず。
あなたは、私のことをこんなに傷つけたあの女性を許せない、批判したい、という気持ちがありますか?それなら、その言葉をSNSに乗せる前に、一度立ち止まって、私はこんなことを思ってしまうほど酷くつらいんだな、と思ってみてほしいです。
そして批判をする以外に楽になれる方法を探してみてほしいのです。
たとえば、まずは理由を探さず、気持ちを吐き出してみてください。SNSじゃなくても、メモに書き出して読むだけでも、少し楽になるかもしれません。
もし話せるお友達がいるなら、今回のことを裁かず断じずに聞いてほしい、とお願いして事の是非や真相や憶測ではなく、今自分がどんな感情なのか、ということを中心にお話ししてみてください。
話したり書いたりすることで、「自分はこんなにしんどいんだ」と受け止められたら、少しずつ苦しいところから抜け出せるのではないかと思います。
散歩もいいですよ。綺麗な花を見かけたら立ち止まってみて。つまらないけど楽になれる。
また、大勢が叩ける相手を探している中、あなたが中居くんの代わりに標的になる必要はないんです。中居くんは中居くん、あなたはあなたです。
今は、中居ヅラ以外の人たちも過激な発言で火をつけて回っています。テレビ局や報告書を否定する人たち、本当に中居くんのファンですか?よく見てみてください。違うんですよ。利用されているのかも。この話題に首を突っ込めば、注目されて気持ちよくなれる、賛同を集められる、インプレッションが稼げる――純粋に中居くんを想って発言している人は、どれくらいいるでしょう?
本当に中居くんを想って暴れている人を見かけたら、それはあなたと同じように傷ついてもうどうしようもなくなっている人です。その痛みに共感してあげてください。
また、これは私の個人的な考えですが、中居くんに会いたい、守りたい気持ちがあるなら、その傷つきを別の方法で解消し、今は貝のようになるのも一つの方法だと思っています。
これ以上火が広がれば、世間は忘れてくれなくなります。あなたの批判は新たな火種になって、いつまでも燻り続けてしまうやもしれません。もし火が大きくなり続け、刑事訴追されることになったら何年にも渡り中居くんは辛い日々を過ごすことになるでしょう。
だから火種を作らぬよう、これ以上何も言わない方が中居くんのため、中居ヅラのためになると私は思っています。
ここまで来たら、もう一刻も早くこの事件を世間が忘れてくれるのを願うしかない気がしています。
少しでも早く鎮火し、世間が忘れてくれれば、長い目で見るうち中居くんの口から何か聞ける日が来るかもしれません。その未来のために、今は静かに、自分の心を癒す別の方法を見つけてみてください。
あなたを含め心が壊れそうな友を見てきてとても心配です。 あなたの心が少しでも癒えて安らかになれるよう、私の心もそうなれるよう念じています。時間が必要かもですね。