食パンをトースターで焼く時「入れる向き」を意識してる?実は“上を手前”にするとおいしく!3〜4枚焼く場合のコツも
トースターで食パンを焼くとき、「入れる向き」を意識しているだろうか。 実は、入れる向き次第で焼き上がりが変わるのだという。 【画像】食パンを3〜4枚焼く場合の配置を見る 「食パンは“袋に入った状態の上部”が手前に来るようにトースターに入れると、外側はカリッと、中はふんわり焼きあがりますよ」 そう教えてくれたのは、調理家電メーカーのタイガー魔法瓶広報の林優紀さん。 なぜ“上”が手前なのか。複数焼く時や、他のパンを焼く時のコツも聞いてみた。
手前は熱が逃げやすい
袋に入った状態の上部を手前にしたほうがいい理由は、トースターの熱の伝わり方と食パンの特徴、両方にあるそうだ。 「トースターは、上下に配置されたヒーターで庫内全体を温める仕組みですが、手前は焼き上がりをチェックするためにガラス扉になっているので、どうしても熱が逃げやすくなります。 一方で食パンは、山型・角型問わず、袋の上になっている方が目が粗く密度が低いため、熱が伝わりやすいのです」 そこで、熱が伝わりやすい“上”の部分を、熱が逃げやすいトースターの手前にすることで、ムラなくおいしく焼けるというわけだ。 パンを置く位置にもコツがある。 「熱は庫内の真ん中に溜まりやすいため、1〜2枚なら、“上”を手前にしたうえで、網の真ん中に来るように置くと、やはり熱がうまく伝わります」 フランスパンやロールパンのように、“上”を手前にできないパンも同様に、なるべく庫内の中央に置こう。
3〜4枚焼く場合
ただし、食パン3〜4枚を一気に焼きたい場合は、置き方にもう一工夫。 「熱は真ん中に溜まりやすいと言いましたが、3枚以上の場合は、密度が低い“上”をトースターの壁面側に向け、密度が高い“下”が庫内の中央に来るように配置するのがお勧めです」 なお、「切り分けたい場合は、焼き終わってから切るのもおいしく食べるポイント」と林さん。切ってから焼いてしまうと切り口から水分が蒸発してふんわり感を損なってしまうためだ。
冷凍のパンはそのまま入れてよし
パンの置き方については分かった。では冷凍保存しているパンを焼く場合も何かコツがあるのだろうか。 「凍ったまま入れてOKです。水っぽくならないよう、霜が付いていたら焼く前に払い落とすのが大切。冷凍メニューがある場合はぜひ使いましょう。ない場合は焼き時間を生のパンよりも30秒から1分くらい長めに設定してください」 もし「ちょっと焼き足りないかも」と思ったら、タイマーを延長せずに、「余熱」を利用すると効率がいいとのこと。しばらく庫内に置いて様子を見て、好みの焼き加減になるように調整してみよう。 トースターの使い方ひとつで、パンのおいしさもアップ。ぜひお試しあれ。
プライムオンライン特集班