トランプ関税でイギリスは10%、日本は24%だ!なのに対米交渉チームさえまだない。石破茂総理は関税について質問され「仮定の質問には答えない」と言ったが結果これだ!政治の素人がいつまで椅子に座っておる!そこで今日は「関税」と「戦争」について解説し、如何に重要な局面かみんなに伝えたい!
まずな、日本は安政五カ国条約でアメリカなどと「関税自主権を放棄する」約束をした。
江戸幕府が間抜けだったから、関税によって外国製品の価格を上げて国内産業を守るという理解が出来なかった。
領事裁判権といい、外国人犯罪を日本で裁けない不平等は外交交渉で解決出来たが、関税自主権はなかなか交渉できず
日本が日清日露戦争に勝ち、1911年明治の終わりになってようやく関税をかける権利を取り戻した。
それだけシビアな問題というわけだ。
さて、1929年に株価が暴落して世界恐慌が起きると、世界各国は関税自主権を行使して自国産業の保護をした。
アメリカはホーリー議員とスムート議員が海外製品排除をする法律をつくり、
イギリスはスターリングブロックといい、イギリス本土と海外自治領、植民地だけで取引する仕組みを作った。
この時、日本の主な輸出品は絹織物だった。もちろん銅製の銃弾なども主要輸出品だったが、「おしん」などでも有名だが、日本の絹織物は世界に輸出され、ブラジャーやショーツなどの原材料になっていた。
ところが、関税をかけられて売れなくなった。
江戸末期の総人口が3000万人だが、昭和初期には6000万人と倍増していたため、かならの数が海外取引の結果、生計を立てていた。
やばいよな。
そこで、高橋是清という政治家がすごいことをした。超円安政策だ。やり方は、それまで一円金貨(金0.75g)と一円札が交換できる、ということで円の価値を維持していたが、
これを廃止し、日本国の信用だけで円の価値を主張した。管理通貨制度だな。
それまで、1ドル金貨(1.5gの金含有)と1円金貨(0.75g)だから、1ドル2円だったのが、いきなり1ドル5円まで円安化した。
これで関税をかけられても安値で絹織物は売れる!という作戦だった。
ところが、米英の底知れぬ悪意を日本人はあまり理解していなかった。
「ソーシャルダンピングだ!」といわれ、最大で6000倍もの関税をかけられた。
当時のイギリスは、カナダ、オーストラリア、インド、南アフリカなど世界の多くを支配していたため、もう輸出先が無くなった。
そこで登場したのが、関東軍の石原莞爾だった。
石原莞爾は政治家らが経済外交音痴だと見破り、満州事変を起こして、満州を日本の支配下に起き、愛新覚羅溥儀という清朝皇族を立て、満州帝国として独立させ、バチカンなど他国の承認を取り付けた。
満州を日本の支配下に置く。つまり、日本国内の労働者が生産した製品の輸出先を確保し、「市場」を得ることだった。
これに政治家らが「国際問題となる!」と反対したが、その政治家らは経済問題を解決できていなかった。
国内には欠食児童や、少女の売春婦身売りが社会問題となっていたにもかかわらず。
怒り狂った青年将校らは、姉が身売りしたお金で勉強できていた。
5月15日、犬養毅らを襲撃し、射殺した。
犬養は「話せばわかる」といったが「問答無用!」と銃弾を浴びせられた。
外交に失敗し、経済に失敗した政治家。
しかし、軍人が経済を回復させた。
日本では以後、「政党政治」は終了した。政党から総理大臣がでなくなったわけだ。
「軍人さんに政治を任せれば安心だ」となったからだ。515事件の決起将校らを無罪にしてくれという署名が国民から100万単位で集まった。
後に、松岡洋右は外務大臣として「満蒙は日本の生命線」だと国際社会で主張した。
そりゃそうだ!そこしか市場がないんだから!
こうして市場をもつ国と持たない国が断絶され、医療と福祉で増加した人口を養うため海外領土の獲得合戦となる。戦争だな。
戦後、関税自主権が戦争に繋がった反省あら、GATTが作られ、各国は協定関税制を採用した。自由貿易こそが平和への道だと人類が気づいたからだ。
今回、トランプ政権は対中関税を34%にした。かつてレーガン大統領がソ連を崩壊させたやり方に似る。が、今回はこちらがやらなくてもあちらがやる気だから仕方ない。
問題は、日本(24%)がブラジル(10%)やトルコ(10%)やフィリピン(17%)よりも高額関税であることだ。
日本政府の「親中」の代償は、日本の労働者一般人が支払うことになった。
みんな、政治に関心を持って!
経済と政治は密接に関係する!
親中は「経済の素人」だ!
私の書いた『われ、目覚めよ!』(¥1100)は政治に搾取されないための叡智を書き綴りました。歴史を知り政治を知り経済を知る!
ところで私は第6子を先週産みました。ご祝儀に是非御購読下さい!
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写真は桜と新生児です!