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TS娘とTSっぽいオトコノコ/Novel by XJ(改)投棄場のようなもの

TS娘とTSっぽいオトコノコ

21,790 character(s)43 mins

TS娘と男の娘の組み合わせのショートストーリー集です。
某所にアップしていた物の加筆修正です。

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1.ハジメとヒカル


カーテンの隙間から室内に光が差し込んでくる。その光が顔を照らし、起床を告げる。
寝ぼけ眼で時計を見たら、9時半だった。まあまあの寝坊だ。

普段なら確実に遅刻であるが、今日は休みだから大して問題にはない。休みの日はこうして寝坊しているに限る。
休みだからという大義名分もあるが、それ意外にも寝坊する理由はある。昨晩は……お楽しみでしたから。

ヨメと一緒にベッドイン、そしてイチャイチャしていたわけですよ。どうだうらやましいだろ。
だから体力消費した、運動したも同然、だから疲れた、だから寝てる。それでいいだろ。いいじゃないか。
とはいえ、寝坊しすぎているとなんだかもったいない気がして大体9時半ぐらいが限度だと思っている。貧乏性か。

カーテンの隙間から差し込む光はとうに朝日を通り越している。強い光だ。
昨晩のお楽しみで体もアレな感じになっているのだからそろそろ起きてシャワー浴びようと思う。
体を起こす、裸の自分、肩にかかる重力……おっぱいのせいだ。

2年前、俺は男だったがTS病のせいで女になった。
突然にして男が女になってしまう奇病、生物学的には俺は完全に女になっている。

最初こそ驚き戸惑ったものの、さすがに2年もすれば女の体には慣れた。
で、女になった俺はなかなかの巨乳。それはそれはたわわに実っております。存在感抜群のそれは重量もあるから肩こりがひどい。

それと、過去男だったから男の体の感覚は2年経過したとはいえまだ記憶にしっかりなわけで。
ときたま下半身の存在感のなさに違和感を感じることもある。幻肢痛ならぬ幻肢おっきみたいな。

「んう……」


TS娘と男の娘の話


俺が起きたせいでかぶっていた毛布がめくれる。そして隣で寝ている俺の嫁、ヒカルがあらわになる。
いまだ夢の中にいる彼女だが、布団がめくれてもほとんど変わらない。抱きついたまま起きる様子がない。寝起きが悪いのは相変わらずか。

何度と見ている美しい姿の彼女。俺同様、一糸まとわぬ姿に見惚れる。さすが俺のヨメ。
白い肌、折れてしまいそうな細い首筋、豊かな胸、細いウエスト、そして……起立した下半身。
……いやもう本当申し訳ない。ヨメなんて言ってるけども、実際は男なんだよねぇヒカルは。

ヒカルとの出会いは俺が女になってしばらく後のことだった。
女になってどうしようかと悩んでも仕方なく、諦めて女として生きるかって思っていた時に参加した合コンだった。

合コンに参加したのは半ば自棄になっていた勢いみたいなものなのだが、男共の視線は俺のデカくなった俺の胸に集中。
女が感じる男の試験ってものを実体験してやっぱ男とはねーわと思っていたところでヒカルを見かけた。

集まった女の子たちの中でもひときわカワイイと思った(俺除く)。すっげータイプだと思って友達として付き合い始めた。
そいで仲良くなって、気が合うってことわかって、色々と二人でお出かけというかでえとして、なんやかんやで仲が深まって、そして……告白しようと思った。好きです、って。
けど驚いたことに、オレが告白する前にヒカルの方から先に告白されてしまった。俺のこと、好きですって。

俺は歓喜した。なにせ俺は女になったとはいえ中身は男のままだし、だから男と付き合うなんてやっぱ無理だとわかって。
だから恋愛対象はそのまま女って決めた。しかしそれをOKと言ってくれる女なんてそうそういない。百合は狭い。
しかし目の前のヒカルちゃんは俺のことが好きだと言ってくれた。俺だって好きだ、両思いだ、百合だ、こんな最高の条件はない。

でもヒカルはすごく戸惑っていた。はてどういうことか。
何か問題があるのか? って聞いたら、ぽつぽつりと話し始めた。そしてついに言った、自分は……本当は男なのだと。

ヒカルは自分のことを女の子だと思っていた、らしい。体は男でも心は女ってやつ。
それで女の子になるために努力を始めた。奇麗になって、注射して、手術しておっぱい作って(シリコンらしい)。
そして女の子に近づいて行った。そのうち下も取っちゃおうと思っていたそうだ。

だから好きになる相手は男だと思っていた。なのに、俺のことを好きになったと。女の子を好きになったと。
何故なのかすごく戸惑っていた。自分は女の子だと思っていたのに。どうしてなのか、と。

一方俺は呆然としていた。女の子だと思っていたヒカルが、男?
こんなかわいい子が? とても男には見えない。なんかの冗談じゃねえの?

その告白の場所は夜景が奇麗な公園のベンチ。二人並んでくっついて座っていた場面。
そんな場所でつい確かめたくて……触っちゃいました。ヒカルのスカートの中、つい手を伸ばして確かめちゃいまして。

はい、たしかに物体の存在が確認されました。薄いショーツの下に、確かなサイズのもっこりがありました。
いやもうそりゃあ驚きましたよ。俺もヒカルも。ヒカルなんて半泣きだったのにいきなり触られたからもうそりゃあびっくりしてましたね。そりゃそうか。

そして、だ。今度は俺が告白する番、俺が男だったと。
女になっちまった男だということ、いまだ女になりきれず中身は男のままだと、好きになるのは女の子だと。
男は好きになれないと思っていたけど、ヒカルのことは大好きだと……改めて告白しました。

そこから俺たちの交際は本格スタート、仲を深めて結婚するまでもあっという間。
式は俺がタキシードでヒカルがウェディングドレスでした。
そして……今に至る。

とにかく見た目は女同士の夫婦だけど、ちゃんと男女の夫婦だからいいんだよ、多分。
まあ本当は男同士だけど。なにがどう男女なのかはあえて言うまでもないだろう。
夜の営みだってちゃんと男と女ですから。俺が主に攻めだけど。

そんな昨晩の出来事を思い出しつつ、改めて隣で未だ夢の中なヒカルに注目。
どう見ても女の子である。下半身に生えているもの以外は。うーんやっぱりカワイイなぁうちのヨメは。
こんなカワイイとさぁ、ちょっとイタズラしたくなっちゃいませんか?

昨晩のままで生まれたままの姿なヒカルにそっと、抱きつく。
うん、いい匂いがする。ウチのヨメはなんでこんないいにおいするんでしょう。

そしてぷにぷにで柔らかくて。特にこのおっぱいがさぁ。
俺の方が大きいけど、ヒカルのおっぱいって手にフィットする感じで揉み心地がいいんだよね。
本人はシリコン混入ってちょっと引け目に感じてるけど、いいと思うんだよなぁ。

そしてぎゅーって抱きついてると、下に感じる硬い感触。
うーん、やっぱヒカルもオトコノコだねぇ。昨晩あんなに俺のナカに入ったのに朝になったらもう元気でして。
まったくもう、こんなの当てられたら朝から俺の子宮もキュンキュンしちゃうじゃん♡

「……ふぁ?」
「お?」

ここにきてようやくヒカルが目を覚ましたようです。

「……なにしてるの?」
「そりゃあもう、ヒカルニウムの接種を」

別にダメなことないよね? だって俺のヨメなんだもの。俺のモノなんだもの。
だからこうやってハグハグしてキューってして、摂取したっていいじゃないか。
うん、、そうだね。だから朝の一番搾りを摂取するのもいいんじゃないかな?

「というわけで、一番搾りを……」
「って何してんだよ朝からっ!? ちょっ、やあぁぁぁっっっっっ……♡」

朝からテンション高めな俺はヒカルの一番搾りをいただいてしまった。
そして、怒られた。



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