TBS『news23』で内部告発したJA職員の身バレ問題…BPOが「放送倫理違反」と認定した「あまりにお粗末な取材内容」

TBS『news23』で自爆営業を内部告発したJA職員が職場で「身バレ」した問題で、2024年1月11日に放送倫理・番組向上機構(BPO)は「放送倫理違反があった」と発表した。その意見書によると、番組の制作過程はずさん極まりないもので……。

内部告発者の自宅で撮影

JA(農業協同組合)では共済事業で過大なノルマを課していることから、職員は不必要な契約を結ぶ自爆営業を強いられてきた。

この問題を追及したのが、TBSが2023年1月12日に放送した『news23』だ。当該番組では、JA職員3人の告発を踏まえて、不適切な契約や経済的な負担を強いられている実態を明らかにした。

だが、映像の加工処理にいくつもの手落ちがあったことから、当該番組の放送直後に、彼らはそろって職場で身元が特定された。筆者は『週刊現代』と「現代ビジネス」で、JA職員の訴えをもとに、今回の報道被害の問題点をたびたび伝えてきた。

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BPOがTBSの内部報告書や番組制作に携わった16人へのヒアリングをまとめ、今年1月11日に公表したの意見書によると、筆者がこれまで報じてきたとおり、その取材は初手の段階からあまりにお粗末といえるものだった。

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たとえば、JA職員のA氏が同僚と撮影に応じた場所は自宅である。

取材に当たった「調査報道ユニット」のディレクターは、同行したカメラマンから告発者が身バレしないように、撮影場所としてホテルを利用すること、背格好や体形から身元が特定されないように〈ダボダボの服〉を用意することを助言されていた。

だが、いずれも受け入れられることはなかった。

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