今回はアイリッシュウイスキーから、イーガンズのボンダーズブレンドを飲んでいきます。

21世紀に復活したウイスキーブランド

egans_01イーガンズは、1852年にパトリックとヘンリーのイーガン兄弟が設立した会社、イーガン社からリリースされたウイスキーのブランドです。
同社の事業はウイスキーの製造のみならず、お酒の輸入、製麦、倉庫での預かり業など多種に及んでいました。

しかしウイスキー事業は1968年に景気の悪化を受けて終了してしまいました。

2013年に、イーガン兄弟の子孫であるジョナサンがイーガンズを復活させました。
ダブリンにあるイントレピッド・スピリッツ社のもとで、かつてのブレンド技術を再現させる形でリリースされるようになりました。

今回採り上げるボンダーズブレンドは、イーガンズの中でもエントリーモデルに位置していて、ペドロ・ヒメネス(PX)カスクの原酒の他、3種類の原酒をブレンドして仕上げられています。

テイスティング

グラスからの香り、液色

グラスからは白ブドウとバニラの香りが感じられます。
液色はシャンパンゴールドです。

ストレート

グラスから香ってきた白ブドウとバニラの香りに加え、接着剤のような香りも軽く感じられます。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこあるものの、その後は酸味が続き、後から甘さも加わります。

ロック

バニラ、カラメルの香りが全体的に広がります。
味わいは、甘さが先行するようになり、多少の渋味が加わります。

ハイボール

レーズンとリンゴ、カラメル、バニラの香りが一緒に訪れ、後からほのかにスモーキーな香りも加わります。
味わいは、軽いほろ苦さを伴いつつも、甘さが強めに感じられます。

癖が少なく、ライトに飲める

全体的には、癖が少なくて軽く、甘さが中心にある印象で、食中酒としてハイボールで飲むにも気にならないレベルにあるように思います。

700mL、アルコール度数40度、価格が4200円程度なので、気軽に買えるウイスキーとは言えませんが、ウイスキーに馴染みのない人であっても、それほど気にならない香りと味わいではないかと思います。

<個人的評価>

  • 香り C: 白ブドウ、バニラ、カラメルの香りが中心。加水でスモーキーさが出てくる。
  • 味わい C: 全体的に甘さがメイン。加水でほろ苦さが多少出る。
  • 総評 C: 癖が少なくてすんなり飲める印象。