校歌を歌う松浦小の児童や卒業生ら=伊万里市松浦町

羽田野修校長(左)から松本定教育長へ学校表札が返納された=伊万里市の大川小

山﨑秀隆校長(左)から松本定教育長へ学校表札が返納された=伊万里市の松浦小

校歌を歌う大川小の児童や卒業生ら=伊万里市大川町

松浦小の校舎=伊万里市松浦町

大川小の校舎=伊万里市大川町

 伊万里市の大川小、松浦小の閉校式が30日、それぞれの学校で開かれた。ともに150年を超える歴史があり、卒業生は1万人以上。式典には子どもからお年寄りまで大勢の人が参加し、思い出が詰まった学びやとの別れを惜しんだ。

 市東部にある大川小は明治5(1872)年、松浦小は同7年に開校した。両校とも昭和30年代には1学年150人を超えていたが、現在は全学年で100人を切っている。児童数の減少と校舎の老朽化を理由に東陵中との統合が決まり、4月から義務教育学校「東陵学園」として再出発する。

 大川小の閉校式では、羽田野修校長が校旗と学校表札を市教委の松本定教育長に返納し、地域の人々に「今後も子どもたちを地域の宝として見守り、励ましていただきたい」とお願いした。児童を代表して6年の池田景子さんと髙木晃太さんがあいさつし、「大好きな大川小学校、本当にありがとうございました。さようなら」と元気よく別れを告げた。

 松浦小の式典では、山﨑秀隆校長が「松浦小と同様、東陵学園を愛し、新たな伝統を築いていくために力を貸してください」とあいさつ。児童を代表し、6年の石井優太郎さんが「松浦小学校で学んだことを胸に、一歩一歩前に進みたい」と力強く語った。

 両校では児童や保護者らが企画したイベントも行われ、最後の楽しい思い出をつくった。(青木宏文)