何もする気が起きず、何も手をつけられない状態が続いているので、アマプラで「仁義なき戦い」シリーズを通しで観た。以前テレビ放映やDVDで断続的に観ているので、二回目もしくは三回目の鑑賞になる。
拳銃の発射音が派手すぎるとか、同じ俳優が別な配役で多数出演している(梅宮辰夫、北大路欣也、渡瀬恒彦、川谷拓三など)と言った頂けない部分も多数あれど、総じて悪くない作品だと思う。死がぞんざいに扱われているのだけれど、その呆気なさ故に心に響くものがある。
このシリーズは、菅原文太の作品であることは間違いないし、梅宮辰夫や小林旭、北大路欣也など作品ごとに準主役と言って良い人物達の描写も愁眉と言って良いと思うが、ことさら印象に残ったのは三作目(「代理戦争」)に出演する千葉真一扮する狂気を実体化させたような人物だった。
己の欲望を満たすためになら何でもするこの人物に何らの正当性も論理もない。しかし、一点の曇りもない我欲のあり方には清々しささえ感じてしまった。シリーズの中でも最も人気のあるキャラクターであることにも納得できる。