銀河団中心部の「強風」捉えた 衝突合体の証拠―JAXAなど
地球から約1億光年離れた銀河団の中心部で、高温ガスが「風」のように高速で動く様子を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのX線天文衛星「XRISM(クリズム)」が捉えた。銀河団同士の衝突、合体を裏付ける証拠だという。論文は13日、英科学誌ネイチャーに掲載された。
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銀河が多数集まった銀河団は、宇宙最大規模の天体。銀河団同士で衝突、合体を繰り返して成長してきたと考えられている。中心部は数千万度の高温ガスで覆われているが、高温状態が維持されている仕組みはよく分かっていなかった。
東京都立大の藤田裕教授らの国際共同研究チームは、約1億光年先にあるケンタウルス座銀河団の中心部をクリズムが搭載するX線分光装置で観測。従来の約30倍の能力で光を波長ごとに観測し、同銀河団中心部の高温ガスの動きを詳しく調べた。
その結果、高温ガスは毎秒130~310キロの高速で地球方向に向かって動いていると判明。シミュレーション結果との比較で、ガスの動きは、ケンタウルス座銀河団に小さな銀河団が衝突した際の衝撃で生じたことが分かった。
また、衝突の衝撃によりガスが撹拌(かくはん)され、高温状態が保たれていることも分かった。




























