<MBTI>希望寿命に現れる性格の違い
「自分は何歳まで生きられるのか」これは幼い頃から私の中の大きな心配事だった。小学生の時から定期的に死の恐怖は蘇ってきたし、日本人の死因を調べてガンや脳卒中によって多くの人間が死ぬことを学んだ。世界最高齢は122歳であり、それまでの間に必ず自分の死が来ることも恐怖だった。
しかし、世の中には色々な価値観の人がいる。日本人の希望寿命は70歳くらいらしい。私はにわかには信じられれなかった。尊い命を70かそこらで諦めてしまうなんてもったいない!と思ったものだ。しかし、その背景には性格による価値観の違いが隠れており、その意味に大人になってから気がついたのである。
今回は私の経験と考察を元にタイプ別の希望寿命を考察し、価値観の違いについて浮き彫りにしてみたいと思う。もちろん必ずしもそうという訳では無い。各タイプの特徴を示す風刺として捉えてほしい。
SF型・・・80歳
時代によっても違うが、SF型の希望寿命は80歳である。だいたい人間が社会生活が可能な年齢を念頭に置いているようだ。地に足がついたS型らしい価値観である。
SF型にとって80歳以上生きても良いことはないようだ。老化で足腰が弱って行動ができなくなるし、病気も増える。何よりも介護で家族に迷惑をかけるかもしれない。この年齢では同年代もどんどん死んでいくだろう。配偶者や友人の死を見ながら憂鬱な晩年を過ごすよりは、80歳辺りであっさりと死んでしまったほうが楽と考えるのだろう。
NT型やNF型は死や寿命というものを抽象概念として捉えているのに対し、SF型は実体験と慣習によって捉えている。人間は老化を重ねて80近辺で死ぬものだし、そのことに対して特に疑問は持たない。SF型が恐れているのは寿命それ自体というより、老化や病気なのだ。だから、老化や病気で苦しんだり迷惑をかけるくらいなら80歳辺りで死んだ方が良いということになる。
ST型・・・70歳
ST型もSF型と同じく寿命を現実的な観点で捉えている。両者の感性はほぼ同じだ。ただ、ST型の方が若干希望寿命は短い傾向がある。ST型の好む行動は老人と相性が悪いからだ。
ST型はスポーツ・女遊び・暴飲暴食など、若い頃しかできないアクティビティを好む。そして、これらは軒並み老人になってからは楽しむ事ができない。金儲けに関しても老人になってから巨万の富を稼いだところで使う先がない。残り時間が短いし、体力的にレジャーや海外旅行は厳しいからだ。
ST型の選好を考えると若くて元気な間に楽しみ、老人になる前に死んだほうが幸せということになる。もちろん長生きしたい者も多いのだろうが、太く短くを志向する人間が多い印象である。
もちろんこうした考えの裏にはS型に共通する特徴が隠れている。S型も80歳になれば死の恐怖にさいなまれるだろうが、若い間は到底現実的な課題には思えないのである。100歳の自分など想像もできないだろう。それよりも目の前の仕事や女遊びの方が興味が湧くのだ。
NT型・・・120歳、もしくは不老不死
NT型は極めて寿命への執着が強い。これはNT型の顕著な特徴である。NT型の希望寿命は100歳や120歳が多いが、実際には「長ければ長いほど良い」というのが本質だ。彼らはN型特有の想像力により、若くて健康なうちから死や寿命といった物事への関心が強い。病気や老化よりも死それ自体を恐れてしまうのである。
また、一定の年齢になると社会に居場所が無くなるという問題に関してもN型は素直に受け入れない。「頑張れば超えられるかもしれない」とか、「技術が進歩するかもしれない」と考える傾向が強い。NT型の友人曰く、「長生きすればするほど新技術で寿命が伸びるかもしれないので一年でも長生きしたい」とのことである。
T型の自律性もNT型の寿命への執着に繋がっているだろう。F型は「孤独になるくらいなら死んだほうがいい」とか「自分が消えても他人は頑張ってくれるだろう」と考えることが多いのだが、T型にとっては自分は自分、他人は他人である。例え家族や友人を亡くしたとしても、自分が生き抜くことに意味を持てる人間が多いのだ。
NT型にとっては寿命という抽象的な概念はステータスの1つだ。ST型の好む金や体格の良さといった具体的な概念とは異質だ。NT型にとっては寿命というはるか先の概念は金・学歴・モテと同列、もしくはそれらよりも遥かに重要なステータスかもしれない。意識を失った状態で世界最高齢としてギネスに載ることを、NT型は名誉と捉えるが、SF型は全く意味を見いだせないだろう。
N型にとっては長寿はそれ自体が意味を持つ。N型の好む知的好奇心や自己表現は年齢が進んでも実行可能だからだ。「世界情勢がどうなるか見届けたい」とか、「一冊でも多くの本を読みたい」という願望は90歳になっても実行可能だ。90代になっても現役を続けている有名人はN型の要素が強い。金やモテではなく、ライフワークを続けることが目的なのだ。これはST型には不可解なポリシーだろう。
NTのキャラクターは寿命に執着することが多い。鬼滅の刃の鬼舞辻無惨やデスノートの夜神月は典型的なNT型で、寿命への執着が極めて強かった。夜神月の至っては死神の目の取引を拒否したことが敗因の1つとなっている。現実世界でも似たようなものだろう。渡邉恒雄は「少なくとも」100歳までは生きたいと語っているし、ホリエモンは今から抗老化タンパク質を摂取しているらしい。NT型にとって死の恐怖はゆりかごから墓場までつきまとう難題なのだ。
NF型・・・0歳〜100歳、不老不死まで多様
NF型は元々難しいタイプなのだが、希望寿命に関してもばらつきが極端に大きいのが特徴だ。ST型やSF型は人間は80前後で死ぬだろうと考えているのに対し、NF型はこうした慣習を自明とはみなさない。自分の価値観に応じた多様性のある答えが返ってくる事が多い。
NF型の顕著な特徴として「ゼロ」という価値観があることだ。いわゆる反出生主義である。反出生主義に近い考えを持つ人間は多くがNF型だろう。NF型は物質面より精神面を重視するため、不幸な目に遭い続けるなら生まれないほうが「幸福」だったと考えるのである。
もう一つ特徴的なのが20歳や30歳といった若い間の死を希求する者だ。三島由紀夫は「老いた自分を見たくない」という理由で40代にして自決した。こうした太く短い人生を理想化する者がNF型にはいる。少しメンヘラ的かもしれない。タナトスというやつだろうか。社会に出て苦しむよりは、若くて楽しい間に死にたいという者もいるのである。
一方で100歳や120歳、または不老不死を願望として持つ人間もいる。理由はNT型とあまり変わらないだろう。生涯現役であることに美学を持っているとか、寿命という概念が怖いとか、単純にやりたいことが多い、といった理由である。やなせたかし氏は94歳で死ぬ直前に「なんでこんな面白いところで死ななきゃいけないんだ」と嘆いていた。実際に彼は90歳になっても旺盛な創作意欲を見せている。可能であれば100歳でも120歳でも生きたかったに違いない。
90代になっても活躍している人間は僧侶・作家・芸術家・相談役などNF型の特性を活かすものが多い。NF型の能力と興味は高齢になっても落ちにくいのだろう。ST型とは対照的である。したがって、ライフワークを見つけられたNFは基本的に長寿願望が強い。ただし、NT型のように権力にしがみつく老人のようなムーブは少なく、人から尊敬される生き方を理想とするようだ。
NT型との違いは他人の存在が価値観に組み込まれていることかもしれない。NF型は「自分の活動が人の人生観に影響を与える」とか「自分の助けた人が人生を謳歌できる」といった項目を重んじる。この要素が生涯現役を推し進める原動力になることもあれば、自殺的な価値観につながることもある。アンパンマンは原作では他人を助けて野垂れ死ぬのだが、やなせたかしは長生きを志向していた。両者は同根なのだ。
まとめ
今回は私自身の経験と、各タイプの特徴を踏まえて希望寿命の違いについて論じた。特にSN軸の違いは希望寿命に大きな影響を与えているように思える。S型は大抵の場合、希望寿命が平均寿命付近だ。それ以上生きることが現実的とも思えなければ、充実しているとも思えないのだろう。
一方でN型は平均寿命には囚われない。あらゆる年齢層に希望寿命が分散しているように思える。NT型は総じて長寿志向だ。NF型は0歳に1つ目のピークがあり、20歳から40歳辺りに一定数存在していて、100歳にもう1つのピークがあるという感覚である。
全タイプの中で最も長寿志向が強いのはENTPかENTJだろう。この二つはNT型の中でも特に自己肯定感が高いからだ。私の知る限り、短命志向のENTPやENTJは1人も見たことがない。INTPやINTJは両者ほどではない。内的な美学や憂鬱さが原因で短命もしくは平均寿命付近を希望する者も多い。
逆に短命志向が強いのはESTPやISTPだろう。彼らの想像する楽しみは若い頃しか実現不可能だからだ。太く短くレジャーに勤しむのが人生観である。ESFPやISFPは家族という楽しみがあるのでもう少し長いかもしれないが、老後の孤独や親族への迷惑を考えると平均寿命近辺にとどまるだろう。SJ型の希望寿命については良くわからないが、平均寿命付近に集中していると思われる。適齢期に就職し、適齢期に結婚し、適齢期に引退し、適齢期に死去することに一切の疑問を持たない人種である。ESTJやISTJに至っては定年退職後に一切やることがなく、ただただ空虚なのではないかと思う。
NF型の分布は予測不能だ。ただ、ENFPは長めだろう。100歳まで何らかの形で社会と関わっていたい者が多いかもしれない。INF型は自己肯定感が低めなので、短命志向が多いだろう。ただし、ライフワークが見つかれば長命志向になると思われる。一方で生きづらさを抱えやすいタイプでもあり、「生まれたくなかった」という人も多い。



コメント
1NTなんですが、ほんとに120歳と言い当てられて笑った。