「編集権に基づき判断」NHK稲葉会長、元島民への謝罪ニュース報じない理由 軍艦島映像

参院総務委員会で答弁するNHKの稲葉延雄会長=1日午後(参院インターネット審議中継より)
参院総務委員会で答弁するNHKの稲葉延雄会長=1日午後(参院インターネット審議中継より)

NHKの稲葉延雄会長は1日の参院総務委員会で、長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)を扱ったNHK番組「緑なき島」を巡り自身が3月26日に元島民に謝罪した面談について「ニュースなどで伝えていない」と明言した。その上で「どのような内容を取り上げるかは報道機関としての編集権に基づいて判断する。個別の判断理由について答えは差し控えたい」と述べた。

政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員の質問に答弁した。

「緑なき島」の坑内映像は韓国メディアに悪用され、戦時徴用を巡る虚偽情報が拡散された契機とされる。元島民は「軍艦島の映像ではない」と訴え、稲葉氏は26日に元島民8人と面会し「長きにわたって名誉を傷つけられ、つらい思いをさせた」と謝罪し、複数のメディアが報じた。

NHK会長が元島民に謝罪するのは、問題が表面化した令和2年11月以降初めて。稲葉氏は「心からの気持ちを元島民に直接伝えられてよかったと思っている。元島民のご苦労に思いをはせつつ、誠心誠意対応させていただいた」と振り返った。

斉藤氏は、謝罪に踏み切った稲葉氏について「功績は非常にある」と敬意を表した上で、「緑なき島」の映像について「韓国でプロパガンダ(政治宣伝)に使われている。日本人の頭の中も変革しないといけない。NHKで放送し直すことも大事だ」と指摘した。

NHK、稲葉会長の謝罪をニュース報道せず

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