昨年春から私の心身に起きていたこと
まず最初に。最近私がみなさんに自殺を仄めかして心配をかけてしまったことについて心から謝ります。私の言動がどれほど不安を引き起こしたかを考えると、とても申し訳ない気持ちです。自身がどれだけ追い詰められていたか、またその中でどんな思いを抱えていたのか、うまく言葉にできなかった場面も多かったと思います。
今後は少しずつでも自分の気持ちを率直に表現し、無理をしないように心がけます。
これは、昨年春から私の心身に起きていたことについて自分なりに説明を試みるものです。
私は2024年、ぽんきん氏こと翻訳家の兼近修身氏との関係において性被害を経験しました。
社会運動に強い関心があり翻訳を仕事にしたいと希望していた私にとって、その両方の分野で影響力を持つ氏に逆らう選択肢はそもそもありませんでした。それに加え、私は幼少期に被虐待経験のある23歳の若者でした。パターナリズム的な発想は嫌いなので、私に被虐待歴があること=性的行為に同意できないことと読み取ってはほしくないのですが、氏はかなり意識してこの点を利用したと考えられるので書いておきます。
兼近氏とは、特殊な成人向けサイトを通じて知り合いました。氏は当時64歳で、私は老人性愛者でした。しかし、年齢差や出会った経緯から、私の性的嗜好が公になることを恐れていました。それだけではなく、お互いの嗜好が道徳的に裁かれたり生理的嫌悪の対象になったりするのではないかという不安もあり、被害を公にすることをためらっていました。
氏は、私が共鳴していた反天皇制思想を持っており、その点でも私は氏に強く惹かれていました。そして氏の言葉に従うことが氏の思想や生き方を支持することにつながるのだと確信していました。
氏は、「好き」「可愛い」といった甘い言葉をかける一方で、激しく叱責することを繰り返し、私を精神的に追い詰めながら関係を性的なものへと誘導しました。氏の言葉や態度はまるで私の存在そのものを支配しようとするかのようでした。服装や髪型、化粧、体重、読む本、聴く音楽に至るまで、氏の指示に従うことが求められました。「氏に認められるためには、氏の理想に沿う自分でなければならない」
そう思い込むようになっていました。
やがて私は「この人に必要とされないなら生きていたくない」と感じるほどの状態に陥っていました。極限の中で私は「氏に抱きしめられるか、さもなくば殺されたい」という異常な考えにとらわれるようになりました。しかし、その一方で氏の支配から逃れることもできませんでした。氏の影響力の大きさ、私自身の不安、そして氏によって作り上げられた関係の中で私は自分の意思を失っていきました。
その影響は私の生活全体に及びました。私は摂食の問題を悪化させ、食事をとることができなくなったり、逆に過食に走ったりを繰り返しました。体重が減ることが氏の求める「理想」に近づくことだと思い、自分を追い込んでいきました。
また、精神的にも崩れてきました。自殺未遂を複数回起こし、自分の命の価値がまるで感じられなくなっていました。
さらに、氏に首を絞められる悪夢を見るようになりました。夜が来るのが怖くなり眠れない日々が続き、眠れたとしても目覚めると全身が汗でびっしょりになり、動悸が止まらなくなることもありました。
現実でも、解離することが増えました。自分がどこにいるのか何をしているのかがわからなくなる時間が増え、まるで身体が自分のものではないような感覚に襲われました。心が現実から逃げようとしていたのだと思います。
その結果、私は深刻な鬱状態になっていました。自分の気持ちがわからなくなり、何が正しくて何が間違っているのかも判断できなくなっていました。
二人の間に起きた、問題にすべき出来事はほかにもたくさんありますが、書いていてみじめになるので全てを取り上げることはあえてしません。いずれ気持ちの準備ができたら書けるかもしれませんが、まだわかりません。
この経験を言葉にすることは正直言ってとても怖いです。しかし、私はこれを無かったことにはできませんでした。まだまだ生きていかなければいけないと頭ではよくわかっているからです。辛い記憶が多く、まだ心の中で消化できていない部分もありますが、それでも生きていくために少しずつでも前に進むことが大切だと感じています。
この経験が示す問題は老人性愛やサドマゾヒズムなどの嗜好や同意に基づいたそれらの実践に起因するものではなく、権力を濫用し操作的にふるまう加害者の問題であることを強調したいと思います。嗜好や関心そのものが問題なのではなく、境界線を侵害する不適切な力関係を築き、相手を精神的・肉体的に支配しようとする行為が問題なのです。この点が私の苦しみの根本にあります。
最後に。私を支えてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたいです。どんなに小さな支えでも、それがどれだけ大きな力になったかは言葉では言い尽くせません。前を向いて歩んでいけるよう、少しずつ自分を取り戻していこうと思います。
2025年3月6日
3月8日 加筆修正


コメント
2兼近修身氏は洗脳の専門家なんですね。
『洗脳の科学』は反共主義の米国人作家が書いたものだということで、兼近さんご本人は訳者あとがきで本文を批判していますね。訳者あとがきだけ読めばいいと言われたので、私はそれ以外の箇所をほとんどまったく読んでいないのですが。
日の丸君が代反対の氏の主張は、「国歌は歌ってもいいけれど、君が代は歌いたくない」「国旗国歌は変更すべき」という立場の私にはよく響きました。まったく同じ考えというわけでもないかなと思いましたけど、同じになろうと毎日頑張っていました。